Jトラストの第3四半期決算は営業収益14.8%増加、各利益は減益だが、前期の企業結合など含め前年同期の数値を遡及修正したためで進捗率は好調

(決算速報)

■売上収益の進捗は東南アジア133.4%、日本77.4%、韓国モンゴル74.0%

 Jトラスト<8508>(東証スタンダード)の2024年12月期・第3四半期決算(24年1~9月・累計、IFRS、連結)は、前第1四半期連結会計期間に行った企業結合に係る暫定的な会計処理を前第4四半期連結会計期間に確定させたことや、前第4四半期連結会計期間にインドネシアのマルチファイナンス企業の全株式を譲渡し非継続事業に分類したことなどにより、23年12月期第3Qの関連する数値を遡及修正して前期比較した結果、売上高に相当する営業収益は前年同期比14.8%増の969億15百万円となり、営業利益は同58.7%減の50億25百万円、親会社の所有者に帰属する四半期利益は同78.8%減の40億51百万円となった。

 セグメント別の売上収益の通期業績予想に対する進捗率は、日本金融事業が77.4%、韓国及びモンゴル金融事業が74.0%、東南アジア金融事業は133.4%、不動産事業は75.1%、などで、東南アジア金融事業の好調さが際立つ結果となった。

 東南アジア金融事業の中軸であるJトラスト銀行インドネシアは、、新規預金口座獲得でアイドルグループJKT48とのブランドアンバサダー契約やインドネシアプロサッカーチームとのパートナーシップ契約、日本女子プロゴルファー高野愛姫選手との所属契約などによるマーケティング戦略とブランド向上戦略で拡大を目指しているほか、住宅ローン事業では積極的に業務提携を展開(9月末現在で39か所と提携)し、持続的な収益計上を図っている。

 今期・24年12月期の連結業績予想は、当初から増収減益を見込む事業計画となっており、24年2月に開示した期初時点での予想から変更はなく、営業収益は1280億円(前期比12.0%増)、営業利益は74億円(同8.2%減)、親会社の所有者に帰属する当期利益は64億円(同60.8%減)、1株利益46円61銭、の各予想を継続した。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■地域と共に築いた「鮪解体ショー」で世界一の舞台へ  銚子丸<3075>(東証スタンダード)は、同…
  2. ■速乾・吸水機能を備えたブラ&ショーツ、11月7日から応援購入受付  グンゼ<3002>(東証プラ…
  3. 日産自動車 日産 NISSAN
    ■経営再建計画の一環として保有資産を最適化、20年間の賃貸借契約で本社機能維持  日産自動車<72…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  2. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  3. ■売り方手仕舞いで需給改善が後押し  師走相場では、リスクの大きい銘柄であっても、逆日歩のつく信用…
  4. ■師走相場は最終レースさながら、勝ち負け分ける「掉尾の一振」に熱視線  師走である。礼節一点張りの…
  5. ■金利環境改善が銀行株に追い風、逆張りの買いも有力視  今週の当コラムは、銀行株に注目することにし…
  6. ■「トリプル安」も怖くない!?逆張りのバリュー株ローテーションからは銀行株になお上値余地  「神風…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る