第一生命HDや東京海上HDなど高値を更新、国内金利も上昇傾向を強め運用環境の改善などに期待

■10年国債の利回り12年ぶり高水準、ソフトバンクGの社債は利率3%に乗る可能性

 第一生命HD(第一生命ホールディングス)<8750>(東証プライム)は5月29日、一段と強含んで4204円(122円高)まで上げた後も堅調に売買され、3日続伸基調で実質的な上場来の高値を更新している。米国金利の高止まり観測に加え、このところは国内金利も上昇傾向を強めており、資金運用環境の改善、運用収入の拡大などに期待が強まっている。東京海上HD<8766>(東証プライム)は約1週間ぶりに上場来の高値に進み、三井住友FG<8316>(東証プライム)は2007年以来の高値に進むなど、保険、銀行株の値上がりが目立つ。

 国内長期金利の指標となる新発10年国債の利回りは29日朝に2012年以来の高水準となる1.060%(0.025%上昇)まで上昇と伝えられた。日銀の金融政策決定会合が次回は6月13日、14日に予定され、思惑が働きやすくなってきたとの見方もある。個人投資家も対象にソフトバンクグループ<9984>(東証プライム)が6月に発行する「第63回無担保社債」(7年債)の利率は仮条件ベースで年2.65%から3.25%(大和証券のパンフより、5月31日に決定)と、「金利のある世界」が現実味を増してきた様子がある。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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