【株式市場】前場の日経平均は309円安、円高など様子見要因になりディフェンシブ銘柄に資金が移る様子

◆日経平均は3万8527円60銭(309円86銭安)、TOPIXは2755.24ポイント(32.24ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は8億6061万株

 6月5日(水)前場の東京株式市場は、米金利の低下、NYダウ140ドル高などを受けてソニーG<6758>(東証プライム)やキッコーマン<2801>(東証プライム)などが値上がりし任天堂<7974>(東証プライム)も小高くなったが、為替の円高が進んだため三菱商事<8058>(東証プライム)などや日本郵船<9101>(東証プライム)などは軟調で、半導体関連株も軟調。自動車株は続落模様となった。一方、国内金利も低下したことなどで三井不<8801>(東証プライム)などは堅調。日経平均は183円安で始まった後400円安となり、午前11時前まで下げ幅400円台でもみ合ったが前引けは100円ほど持ち直した。

 ニチレイ<2871>(東証プライム)や日清食品HD<2897>(東証プライム)、明治HD<2269>(東証プライム)が一段と出直りを強め、ディフェンシブ銘柄に資金が移る様子となり、MBO(経営陣による買収)の永谷園HD<2899>(東証プライム)、投資ファンドによるTOBのNCホールディングス<6236>(東証スタンダード)、岩崎通信機<6704>(東証プライム)、ヘリオス テクノHD<6927>(東証スタンダード)も急伸。マーチャント・バンカーズ<3121>(東証スタンダード)は株主優待の拡充が好感され一段高。ノイルイミューン・バイオ<4893>(東証グロース)は臨床試験結果に関する開示など好感され急伸、coly<4175>(東証グロース)は5月初にリリースした新作好調の見方で再び急伸。

 5日新規上場のアストロスケールHD(アストロスケールホールディングス)<186A>(東証グロース)は1281円(公開価格850円の51%高)で初値をつけ、その後1581円(同86%高)まで上げ、前引けは1525円。

 東証プライム市場の出来高概算は8億6061万株、売買代金は2兆3978億円。プライム上場1648銘柄のうち、値上がり銘柄数は430銘柄、値下がり銘柄数は1164銘柄。

 東証33業種別指数は6業種が値上がりし、不動産、医薬品、電力ガス、精密機器、陸運、食料品、が高い。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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