マーケットエンタープライズは24年6月期通期予想を上方修正

(業績修正速報)
 マーケットエンタープライズ<3135>(東証プライム)は6月14日に24年6月期通期連結業績予想の上方修正を発表した。ネット型リユース事業の仕入・販売が好調に推移して粗利率が上昇傾向であることに加え、本社移転費用の一部の計上時期が25年6月期にズレ込むことも寄与する見込みだ。積極的な事業展開で25年6月期も収益回復基調を期待したい。株価は4月の安値圏から切り返して戻り歩調だ。週足チャートで見ると13週移動平均線に続いて26週移動平均線を突破し、基調転換を確認した形だ。出直りを期待したい。

■24年6月期通期予想を上方修正

 24年6月期通期の連結業績予想は6月14日付で上方修正して、売上高が185億円(23年6月期は152億57百万円)、営業利益が2億50百万円(同94百万円)、経常利益が55百万円の損失(同2億78百万円)、親会社株主帰属当期純利益が5億20百万円の損失(同2億90百万円)とした。

 前回予想(24年5月14日付修正値、売上高180億円、営業利益1億80百万円、経常利益1億円の損失、親会社株主帰属当期純利益5億40百万円の損失)に対して、売上高を5億円、営業利益を70百万円、経常利益を45百万円、親会社株主帰属当期純利益を20百万円、それぞれ上方修正した。

 売上面では、ネット型リユース事業(個人向けリユース分野)の仕入・販売が好調に推移し、モバイル通信事業も需要期の動きを適切に捉えて販売が順調に推移している。利益面は、ネット型リユース事業の粗利率が買取チャネル最適化策や生産性向上の効果などで上昇傾向であることに加え、本社移転費用の一部の計上時期が25年6月期にズレ込むことも寄与する見込みだ。なお、営業外費用でのデリバティブ評価損(SBI証券との差金決済型自社株価先渡取引契約に基づくデリバティブ評価損益)については、第3四半期累計で計上した2億79百万円と同額の想定としている。積極的な事業展開で25年6月期も収益回復基調を期待したい。

■株価は基調転換して戻り歩調

 株価は4月の安値圏から切り返して戻り歩調だ。週足チャートで見ると13週移動平均線に続いて26週移動平均線を突破し、基調転換を確認した形だ。出直りを期待したい。6月17日の終値は910円、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS253円92銭で算出)は約3.6倍、そして時価総額は約49億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■AI機能強化でさらに便利に!Siriの進化とChatGPT統合で作業効率向上  Appleは3月…
  2. ■ChatGPT Enterpriseを活用し、業務効率化と新たな価値創造を推進  ふくおかフィナ…
  3. ■2024年度の美容室倒産件数、前年を大幅に上回る197件  帝国データバンクの調査によると、20…
2025年4月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930  

ピックアップ記事

  1. ■スタンレー電気など年初来安値銘柄の業績見通しに焦点  日経平均株価が4月に大幅下落する中、年初来…
  2. ■トランプ劇場、急転換の舞台裏!米中摩擦、FRB人事…予測不能な変幻自在  「クルマは急に止まれな…
  3. ■5大商社決算発表を前に高まる投資家の期待感  世界三大投資家の一人ウォーレン・バフェットが日本の…
  4. ■「市場の反乱」の一段落で「市場の勝利」を期待しバフェット流に商社株にバリュー株投資も一考余地  …
  5. ■株価55%高もまだ割安!?記念優待利回り10%超の注目株  10日には米国の関税発動停止を受け、…
  6. ■一喜一憂の投資家心理、トランプ関税「一時停止」の罠  まずフェイクニュースかと目と耳を疑った。次…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る