クレスコの今第3四半期は増収ながら減益だが、受注旺盛で、通期は最高益更新を見込む

■今後の需要が見込まれる第3のプラットフォームや先端技術へ積極的に投資していることで新たな需要を喚起

 クレスコ<4674>(東1)の今第3四半期は、増収ながら減益だが、受注旺盛で、通期は最高益更新を見込む。

 第3四半期連結業績は、売上高224億74百万円(前年同期比6.6%増)、営業利益19億19百万円(同1.6%減)、経常利益21億90百万円(同5.8%減)、純利益14億86百万円(同7.2%減)であった。

 各企業ともに、IT投資に対して積極的であり、経営環境は穏やかな拡大傾向にある。そのような状況下で、今後の需要が見込まれる第3のプラットフォーム(クラウド、モビリティ、ビッグデータ、ソーシャル技術)や先端技術(AI、ロボティクス、IoT等)へ積極的に投資ししていることもあり、各企業のソフトウェア開発、システム開発の新たな需要を喚起している。

 その結果、同社の今期の四半期ごとの業績を見ると四半期毎の業績は拡大している。

 例えば、第1四半期(4月から6月)業績は、売上高70億14百万円、営業利益4億70百万円、経常利益5億35百万円、純利益3億68百万円。
 第2四半期(7月から9月)は、売上高77億26百万円、営業利益6億61百万円、経常利益7億49百万円、純利益4億99百万円。
 第3四半期(10月~12月)は、売上高77億34百万円、営業利益7億88百万円、経常利益9億06百万円、純利益6億19百万円と四半期毎に、売上高、利益共に拡大している。

 受注が好調に推移していることから、通期業績予想は、当初予想通りに増収増益を見込んでいる。

 ちなみに、今17年3月期連結業績予想は、売上高311億円(前期比8.1%増)、営業利益27億50百万円(同10.7%増)、経常利益30億円(同5.0%増)、純利益20億円(同17.3%増)と最高益更新を見込む。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国際特許分類や元素リストを用いて多様な解決策を自動生成  AGC<5201>(東証プライム)は1…
  2. ■Newton・GR00T・Cosmosを軸にロボット研究を高速化  NVIDIA(NASDAQ:…
  3. ■700億パラメータ規模の自社LLMを金融仕様に強化、オンプレ環境で利用可能  リコー<7752>…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  2. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…
  3. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  4. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  5. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  6. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る