【株式市場】日経平均は325円安となり反落、金利上昇など影響、新規上場株はストップ高

◆日経平均は3万9341円54銭(325円53銭安)、TOPIXは2793.70ポイント(9.25ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は16億2759万株

 6月27日(木)後場の東京株式市場は、長期金利の上昇が言われる中で、レーザーテック<6920>(東証プライム)が一段と軟化するなど、半導体関連株に下げ幅を広げる銘柄がみられ、大手商社株や不動産株にも下げを強める銘柄がみられた。13時過ぎに株主提案を否決と伝えられた京成電鉄<9009>(東証プライム)は一段ジリ安。一方、生成AI需要による電力インフラ拡充の必要性などから日立<6501>(東証プライム)や三菱重<7011>(東証プライム)が一段と強含んだ。日経平均は367円安で始まり、14時前までは一進一退で上値が重く、大引けにかけては多少持ち直したが前日比反落で終わった。

 後場は、理研計器<7734>(東証プライム)が一段と上げ水素などの次世代燃料計測機器に期待拡大。ピクセルカンパニーズ<2743>(東証スタンダード)はメタバース上の新NFTエコシステム構築プロジェクトなど材料視され出直り拡大。Abalance<3856>(東証スタンダード)は子会社の米NASDAQ上場日程発表を受けストップ高。セルシード<7776>(東証グロース)は薬価改定にともなう収益追い風の観測やクオリプス<4894>(東証グロース)のiPS細胞由来心筋細胞シートの治験申請など材料視され13時頃から再びストップ高。クリングルファーマ<4884>(東証グロース)は金沢大との共同研究で有力な新薬候補の可能性あるとかで一段高。

 新規上場の豆蔵デジタルホールディングス<202A>(東証グロース)は、取引開始後に1348円(公開価格1330円の18円高)で初値をつけ、後場はその後1538円(同16%高)まで上げ、後場は中盤から一段高となり大引け間際にストップ高の1648円(同24%高)となった。

 東証プライム市場の出来高概算は16億2759万株(前引けは6億7919万株)、売買代金は3兆9860億円(同1兆6630億円)。プライム上場1645銘柄のうち、値上がり銘柄数は896(前引けは865)銘柄、値下がり銘柄数は677(同708)銘柄。

 東証33業種別指数は9業種(前引けも9業種)が値上がりし、保険、鉄鋼、パルプ紙、銀行、建設、情報通信、倉庫運輸、繊維製品、サービス、が高い。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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