【株式市場】前場の日経平均は149円高、円安などで主力株が強く金利上昇で保険・銀行株も高い

◆日経平均は3万9780円58銭(149円52銭高)、TOPIXは2846.21ポイント(21.93ポイント高)、出来高概算(東証プライム)は8億8988万株

 7月2日(火)前場の東京株式市場は、半導体関連株や鉄鋼株などが引き続き軟調に推移したものの、トヨタ<7203>(東証プライム)は朝寄り後に軟調だった程度で次第高となり、三菱重<7011>(東証プライム)は次第高で2日ぶりに実質最高値など主力株の強さが目立った。また、日銀の姿勢を巡る思惑から長期金利が上昇したことなどを受け、第一生命HD<8750>(東証プライム)や三井住友FG<8316>(東証プライム)などが高値を更新した。日経平均は取引開始後の173円44銭安(3万9457円62銭)を下値に持ち直し、午前11時前には298円6銭高(3万9929円67銭)まで上げ、前引けも堅調となった。

 川崎汽船<9107>(東証プライム)が約4か月ぶりに実質的な上場来の高値を更新など海運株が続伸。JPホールディングス<2749>(東証プライム)は証券会社による投資判断が言われたほか都知事選で子育て関連政策が大判ぶるまいされる期待なども言われ2013年以来の高値に顔合わせ。アズジェント<4288>(東証スタンダード)は急激に出直りKADOKAWA<9468>(東証プライム)がサイバー攻撃事件について再開示したことを受けセキュリティ対策関連買い活発。リボミック<4591>(東証グロース)は臨床試験に関する発表を受けて期待高揚し一時ストップ高。Recovery International<9214>(東証グロース)は東大発スタートアップ企業との提携発表を受け急伸しストップ高。

 新規上場のPRISM BioLab<206A>(東証グロース)は取引開始後に489円(公開価格450円の8.6%高)で初値をつけた後急伸してストップ高の569円(同26%高)まで上げ、前引けも初値から80円高のストップ高となった。

 東証プライム市場の出来高概算は8億8988万株、売買代金は1兆1347億円。プライム上場1645銘柄のうち、値上がり銘柄数は840銘柄、値下がり銘柄数は737銘柄。

 東証33業種別指数は26業種が値上がりし、鉱業、保険、証券商品先物、海運、石油石炭、銀行、卸売り、その他製品、精密機器、医薬品、機械、などが高い。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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