ティムスが急騰、脊髄損傷治療薬候補物質の独占的実施許諾契約を北海道大学と締結

■新薬候補TMS-010、動物実験で薬効確認

 ティムス<4891>(東証グロース)は7月4日、56円高(23.63%高)の293円(9時36分)まで上げて急反発している。同社は7月3日、北海道大学と脊髄損傷治療薬候補物質に関する独占的実施許諾契約を締結したと発表。同社は2022年7月にオプション契約を結び、評価を進めてきた結果、今回の契約に至った。同契約により、同社はTMS-010として本剤の開発を進めていく。

 脊髄損傷は、強い外力によって脊椎が損傷されることにより運動麻痺や感覚麻痺を引き起こす重篤な疾患である。日本では年間約5000人、全世界では年間約18万人が発生しているが、現行の治療法では十分な効果が得られていないため、新たな治療薬が求められている。

 同契約により、ティムスは全世界での本剤の開発、生産、使用、販売の独占的権利を取得。北海道大学に対して一時金、アニュアル・フィー、及び開発進展に応じたマイルストーンを支払う予定である。同契約による当年度の業績への影響は軽微であり、今後公表すべき事項が生じた場合は速やかにお知らせするとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国際特許分類や元素リストを用いて多様な解決策を自動生成  AGC<5201>(東証プライム)は1…
  2. ■Newton・GR00T・Cosmosを軸にロボット研究を高速化  NVIDIA(NASDAQ:…
  3. ■700億パラメータ規模の自社LLMを金融仕様に強化、オンプレ環境で利用可能  リコー<7752>…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  2. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  3. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  4. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…
  5. ■全市場のわずか1.4%、希少な高配当利回り銘柄が浮上  株式市場では、高配当利回りを持つ10月決…
  6. ■「高市祭り」への期待と警戒交錯、資金は安定配当株へシフト  10月終盤相場は、「高市祭り」か「高…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る