【株式市場】前場の日経平均は87円高、材料株物色は活発だがTOPIXは小安い

◆日経平均は4万999円80銭(87円43銭高)、TOPIXは2880.32ポイント(3.86ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は8億1424万株

 7月8日(月)前場の東京株式市場は、年初から買いの原動力のひとつとされてきた新NISAの設定・開始にともなう買いが夏のボーナスで目先は一巡するとの予想や、今週前半はETF(上場投信)の分配金捻出にともなう売りが出るとの予想があり、材料株物色の様子となった。政府が水道管の点検と更新に予算措置を検討とされて日本鋳鉄管<5612>(東証スタンダード)が終始ストップ高買い気配。三井松島HD<1518>(東証プライム)は業績予想の増額が好感されてストップ高。三菱重<7011>(東証プライム)は小安く始まったが切り返して11日続伸。一方、前週後半ににぎわった銀行株や海運株は一服模様。日経平均は49円安で始まり、午前10時過ぎに126円66銭安(4万785円71銭)まで軟化したが、その後は次第に上げて前引け間際に93円09銭高(4万1005円46銭)まで上げた。

 キュービーネットHD<6571>(東証プライム)が全国的な熱波・猛暑を受けて散髪増加の期待などで一段と出直り、四国化成HD<4099>(東証プライム)は北興化学<4992>(東証スタンダード)の新工場建設、半導体材料増産など材料視され急反発。クリエイト<3024>(東証スタンダード)は政府が水道管の点検と更新に予算措置との報道などで急伸ストップ高。岡野バルブ<6492>(東証スタンダード)、前澤工業<6489>(東証スタンダード)、菱友システムズ<4685>(東証スタンダード)も急動意。ENECHANGE<4169>(東証グロース)は監査法人の交代などで懸念された四半期報告書の提出の遅れが回避されるとの見方あるようで出直り急激。セルシード<7776>(東証グロース)は米国での特許など材料に連日急伸しストップ高。

 東証プライム市場の出来高概算は8億1424万株、売買代金は1兆7877億円。プライム上場1645銘柄のうち、値上がり銘柄数は595銘柄、値下がり銘柄数は996銘柄。

 東証33業種別指数は12業種が値上がりし、精密機器、医薬品、鉱業、機械、情報通信、倉庫運輸、食料品、繊維製品、ガラス土石、石油石炭、などが高い。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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