三井住友FGが一時ストップ安、決算好調、ファンダメンタル良好でも急落、全体相場の急落と一緒に売られ過ぎの見方

■全体的にも売り過熱感が出てきたとの見方で逆張り買いの機を探る様子も

 三井住友FG(三井住友フィナンシャルグループ)<8316>(東証プライム)は8月5日、午前9時40分にかけてストップ安の8162円(1500円安、15%安)をつけ、その後も何度かストップ安で売買され、大幅続落相場となっている。前取引日・2日に発表した第1四半期決算(2024年4~6月、連結)は経常利益、親会社株主に帰属する純利益とも前年同期比49%増加などと好調だったが、通期の業績予想を増額修正しなかったため落胆感があるとされている。日経平均が2日続けて下げ幅2000円を超えているため、株価指数先物の下げと並行して指数構成採用銘柄を軒並み機械的に売却する動きも強い圧迫になっていると見られている。

 ただ、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>(東証プライム)は朝方21%安まで下押したが午前11時を過ぎては12%安前後まで回復。みずほフィナンシャルグループ<8411>(東証プライム)も同様に切り返している。金利上昇局面は収益への追い風になり、銀行株を取り巻くファンダメンタルは良好とされるだけに、全体相場の急落と一緒に売られているとすれば下げ過ぎになる。このため、株式市場関係者の中には、全体相場にも売りの過熱感が出てきたとの見方があり、まずは銀行株を逆張り買いの候補として注目を強める様子がある。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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