クリーク・アンド・リバー社は8月初旬の下げを完全に回復、割安感強く1か月ぶりの1500円台に進む

■第1四半期は過去最多の採用などで投資先行

 クリーク・アンド・リバー社<4763>(東証プライム)は8月20日、再び上値を追う相場となり、後場寄り後に6%高の1501円(85円高)をつけて7月19日以来、約1か月ぶりに1500円台を回復した。全体相場が急落した8月初旬の下げを完全に回復している。クリエイティブ分野(映画・TV番組・ゲーム・Web・広告・出版等の制作)の専門家を派遣するプロフェッショナル・エージェンシー事業やプロデュース(制作請負・アウトソーシング)事業などを行い、株価は今期予想1株利益140円93銭の10倍台なかばに過ぎないため、割安感が強い状態。20日は、「最低賃金、16都道府県1000円超す」(日経電子版8月19日夜)と伝えられたことに着目して同社株に注目する様子もあるようだ。

 7月に発表した第1四半期決算(2024年3~5月・連結)は、売上高が前年同期比0.8%増加し、営業利益は同20.2%減、親会社株主に帰属する四半期純利益は同17.7%減だった。「過去最多の新卒採用等に伴い、当初より前年を下回る利益を計画」(決算説明資料より)する。ただ、今2月期の連結業績予想は4月に開示した前回予想を継続し、売上高は前期比10.4%増、営業利益は同17.0%増、親会社株主に帰属する当期純利益は同16.6%増。「下期以降に向け、案件獲得は増加傾向」(同)とするなど、足元の推移は堅調な様子だ。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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