【業績で見る株価】シルバーライフ:高齢者施設向け配食など順調に拡大し、新事業の「楽らく弁当」も好スタート

■4月末を基準日とする株式分割も好感され上場来の高値を意識

 シルバーライフ<9262>(東マ)は15日の後場、8%高の6300円(480円高)で始まり、一昨日に続いて再び上値を指向している。12日の正午前に発表した第2四半期決算(2017年8月~18年1月)が2ケタ増益となり、4月末を基準日とする1対2の株式分割も発表し、注目が再燃する形になった。

 12、13日の2日間で約15%高(780円高)となり、14日は約2%安(140円安)と小休止の相場になったが、15日は再び上昇。値動きに躍動感がともなってきた。上場来の高値は6690円(2018年1月)。テクニカル的にはこの高値更新がイメージできるとの見方も出ている。

 第2四半期は、1月末時点での提供施設数が前年同期比696施設増加して3801施設へと順調に増加したことや、17年10月に稼働した新物流センターの寄与などにより、売上高は前年同期比24.4%増の30億8000万円、営業利益は同18.8%増の2億6800万円、純利益は同11.4%増の1億8600万円と好調に拡大した(前年同期の時点では未上場だったため、決算短信には増減比較を記載していない)。

■「楽らく弁当」想定を上回る好調スタートとなり実験店舗を早めに撤収

 また、新たに開始したオフィス向け配達ランチ「楽らく弁当」が想定を上回る好調スタートとなったため、「今期の計画にはなかった実験店舗の撤収を行い、早めに特損を計上した」(清水社長)と、余裕のあるところを見せた。

 今期・18年7月期の業績見通しは据え置き、売上高は61億8400万円(前期比17.9%増)、営業利益は5億3200万円(同12.0%増)、純利益は3億8400万円(同1.8%増)とした。野菜の高騰や配送費の相次ぐ値上げなど、コスト面では不透明感があるが、「上期はメニュー改善などによる対応が間に合いホッとしているところで、下期も対応できると思う」(清水社長)とした。

 株式分割は、4月30日(土)(実質的には4月27日)を基準日として、普通株式1株につき2株の割合で分割を実施する。(HC)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■9割超が対策を実施も、「WBGT」の認知は依然として低調  帝国データバンクの調査により、「熱中…
  2. ■「変身と成長」掲げ1300億円の積極投資、収益構造の転換図る  吉野家ホールディングス<9861…
  3. ■人手不足を補いながら顧客満足度の向上に貢献  シャープ<6753>(東証プライム)は5月20日、…
2025年6月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  

ピックアップ記事

  1. ■選挙関連の「新三羽烏」の株価動向をウオッチ  足元では野党が石破内閣への内閣不信認決議案提出を見…
  2. どう見るこの相場
    ■米、イラン核施設を電撃空爆、緊張激化へ  「2週間以内」と言っていたのが、わずか「2日」である。…
  3. ■イスラエル・イラン衝突でリスク回避売りが優勢に  イスラエルのイラン攻撃を受け、13日の日経平均…
  4. ■ホルムズ海峡封鎖なら「油の一滴は血の一滴」、日本経済は瀬戸際へ  コメ価格が高騰する「食料安全保…
  5. ■トランプリスク回避へ、大谷・藤井・大の里株が浮上  『おーいお茶』を展開する伊藤園<2593>は…
  6. ■昭和の象徴、長嶋茂雄さん死去  またまた「昭和は遠くなりにけり」である。プロ野球のスパースター選…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る