JTは再び出直って始まる、米4位のたばこ会社VGR社の買収で合意、買い材料視

■総額約24億米ドル(約3780億円)で100%子会社を目指す

 JT(日本たばこ産業)<2914>(東証プライム)は8月22日、4159円(52円高)で始まった後4190円と上値を追い、再び出直りを強める始まりとなっている。21日夜、米国第4位のたばこ会社Vector Group Ltd.(VGR社、ベクター社)を買収することについて合意し、これに係る契約を締結したと発表、買い材料視されている。

 発表によると、VGR社を100%連結子会社とすることを目指し、VGR社の完全希薄化後の発行済株式総数の100%を1株当たり15.00米ドルで取得する予定。取引総額は約24億米ドル(約3780億円)となる見込み。独占禁止法上の承認やその他クロージング条件の充足が必要となるが、本買収の完了時期は24年度中を予定。VGR社の取締役会は、本公開買付けについて全会一致で支持しているとした。

 JT株式は2024年1月に始まった新NISA(少額投資非課税制度)を利用する個別株式への投資でNTT(日本電信電話)<9432>(東証プライム)と並ぶ2大人気銘柄とされている。1月初の始値は3645円。6月には4622円まで上げたが、8月初に日経平均が過去最大の下げ幅を記録したときに一時3453円まで下押し、以後急激な回復相場となっている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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