
■戸籍解析から相続分計算まで一括処理、金融機関の事務負担を軽減
エスクロー・エージェント・ジャパン<6093>(東証プライム)の子会社サムポローニアは11月27日、同社の相続支援システム「AI相続ミツローくん」が富士通<6702>(東証プライム)の金融機関向け相続支援サービス「FinSnaviCloud」に採用されたと発表した。同採用により、日本で初めて相続関係説明図の自動作成と法定相続人の自動判定を一体的に提供する仕組みが実現する。高齢化に伴い相続関連業務が増加する金融機関では、専門知識を要する戸籍精査が負担となっており、DXによる効率化が求められていた。
「AI相続ミツローくん」は戸籍謄本をAI-OCRで解析し、相続関係説明図の自動生成、法定相続人の特定、相続持分計算までを一括処理することが特徴である。複数の特許技術を活用し複雑な案件にも対応でき、人的ミスの防止や事務時間の短縮に寄与する。今回の「FinSnaviCloud」への組み込みにより、金融機関の相続手続は大幅に効率化され、利用者への案内迅速化が期待される。
■株価は富士通向けAI相続採用を材料視して急騰
28日の株価は急騰し、一時154円まで上昇している。前日終値144円に対し、始値は152円と買いが先行し、出来高も朝方から増加した。同社子会社の相続支援システム「AI相続ミツローくん」が富士通の相続支援クラウド「FinSnaviCloud」に採用されたことが材料視され、相続関連DX需要拡大への期待が買いを促したとみられる。PER18倍台、PBR1.9倍と指標に過熱感は乏しく、業績織り込み余地を意識した資金流入につながった。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)






















