ベステラの株価が一段と回復、業績好調な上、原発の「デブリ取り出し」を受け工事進展への期待も強まる

■今期は期首から潤沢な受注残高がある状況、新規客先の獲得も進む

 ベステラ<1433>(東証プライム)は8月22日、3日続伸基調となり、後場は一段と強含んで14時前には893円(13円高)まで上げ、本日の現在高。日経平均が過去最大の下げ幅を記録した8月5日にかけての下げから回復を続けている。電力、石油精製、石油化学、製鉄、ガスなどのプラント解体の大手で、6月に業績予想の上方修正を発表するなど、業績は好調。直近は、東京電力HD<9501>(東証プライム)の福島第一原発で核燃料デブリの取り出しが行われることを受け、福島第一原発の再生に向けた工事の進展を期待して同社株に注目に注目を強める動きもあるようだ。

 6月7日に今期・2025年1月期の連結業績予想(7月第2四半期、1月通期)の上方修正を発表した。「第1四半期は期首より、潤沢な受注残高がある状況で工事を進めており、さらに売上規模拡大を目指した積極的な新規営業活動により電力、石油・石油化学の分野において新規客先の獲得が進んでおり」「また、前連結会計年度に受注した大型工事が想定を上回るペースで順調に進捗していることなどを踏まえ」(発表リリースより)、1月通期の予想売上高は3月に開始した従来予想を10.0%上回る見込みに見直し、営業利益と経常利益は各々19.0%、15.4%上回る見込みに見直し、親会社株主に帰属する当期純利益は同14.3%上回る見込みに見直した。第2四半期の決算発表は9月9日に予定している。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■9割超が対策を実施も、「WBGT」の認知は依然として低調  帝国データバンクの調査により、「熱中…
  2. ■「変身と成長」掲げ1300億円の積極投資、収益構造の転換図る  吉野家ホールディングス<9861…
  3. ■人手不足を補いながら顧客満足度の向上に貢献  シャープ<6753>(東証プライム)は5月20日、…
2025年6月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  

ピックアップ記事

  1. ■選挙関連の「新三羽烏」の株価動向をウオッチ  足元では野党が石破内閣への内閣不信認決議案提出を見…
  2. どう見るこの相場
    ■米、イラン核施設を電撃空爆、緊張激化へ  「2週間以内」と言っていたのが、わずか「2日」である。…
  3. ■イスラエル・イラン衝突でリスク回避売りが優勢に  イスラエルのイラン攻撃を受け、13日の日経平均…
  4. ■ホルムズ海峡封鎖なら「油の一滴は血の一滴」、日本経済は瀬戸際へ  コメ価格が高騰する「食料安全保…
  5. ■トランプリスク回避へ、大谷・藤井・大の里株が浮上  『おーいお茶』を展開する伊藤園<2593>は…
  6. ■昭和の象徴、長嶋茂雄さん死去  またまた「昭和は遠くなりにけり」である。プロ野球のスパースター選…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る