【株式市場】日経平均は1638円安、NY株安など尾を引き後場一段下押し2日続落、出来高は増加

◆日経平均は3万7047円61銭(1638円70銭安)、TOPIXは2633.49ポイント(99.78ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は後場増加し20億740万株

 9月4日(水)後場の東京株式市場は、半導体関連株や自動車株などに一段軟調な銘柄がみられ、昨3日に上げた銀行株や保険株、証券株なども一段ジリ安の銘柄が多く、前場に続き上値の重い相場となった。東証33業種別指数は前場に続いて全業種が下落。中で、投資ファンドが介入するサッポロHD<2501>(東証プライム)や富士ソフト<9749>(東証プライム)は堅調だった。日経平均は前引けを100円近く下回る1353円安で始まり、14時頃までは弱もみ合いだったが、その後一時1806円98銭安(3万6879円33銭)をつける場面があり、大引けも下げ幅1600円台で2日続落となった。

 後場は、オービック<4684>(東証プライム)が一段ジリ高となり外資系証券による目標株価の引き上げなど好感。カルビー<2229>(東証プライム)も一段ジリ高となり災害備蓄用でも需要増加の見方。ぷらっとホーム<6836>(東証スタンダード)は一段高となり総務省によるデータセンターの地方分散構想など材料視。カンロ<2216>(東証スタンダード)は後場寄り後に一段と上げて推移しアニュアルレポートの英語版が米の世界最大規模のアニュアルレポートコンペティションの5部門で「金賞」とされ投資家の注目強まる期待。ビーマップ<4316>(東証グロース)は急反発のストップ高となり8月末に急騰した後の下げが「窓埋め」で一巡の見方。FFRIセキュリティ<3692>(東証グロース)は2日続けて大きく上げ自民党の総裁選候補者にサイバー攻撃対策を政策として掲げる例が多いとされ注目拡大。ZUU<4387>(東証グロース)も自民党総裁候補の間で浮上した金融所得課税が実現なら追い風との見方あり急伸ストップ高。

 東証プライム市場の出来高概算は後場増加し20億740万株(前引けは9億5877万株)、売買代金は5兆1062億円(同2兆4507億円)。プライム上場1645銘柄のうち、値上がり銘柄数は97(前引けは175)銘柄、値下がり銘柄数は1528(同1744)銘柄。

 東証33業種別指数は前引けに続いて全33業種が値下がりした。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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