【株式市場】日経平均は607円高、後場再び上げ終値で3週間ぶりに2万9000円台を回復

東京証券取引所

◆日経平均は2万9066円32銭(606円60銭高)、TOPIXは2013.08ポイント(28.98ポイント高)、出来高概算(東証1部)は10億5352万株

 12月16日(木)後場の東京株式市場は、アドバンテスト<6857>(東1)や川崎汽船<9107>(東1)が一段ジリ高となるなど、NY株高を受けて前場上げた半導体関連株や海運株がさらに人気化し、鉄道株や百貨店株にも一段高の銘柄が見られた。日経平均は2万8900円台の450円高前後で一進一退だったが、14時過ぎから上値を追い、終値で11月25日以来、約3週間ぶりに2万9000円台を回復した。

 後場は、大末建設<1814>(東1)が一段ジリ高となり、東証「プライム市場」の基準2項目の達成をめざす計画の発表など好感。キヤノン<7751>(東1)は今12月期の増配など好感され一段と上げ幅拡大。インスペック<6656>(東2)は半導体産業に官民で1兆4000億円超の投資をとの首相発言など好感され出直り拡大。アスカネット<2438>(東マ)はマクセルの空間映像マンマシンインターフェイスに空中結像の「ASKA3Dプレート」採用との発表で後場寄りから急伸し大引けはストップ高。LAホールディングス<2986>(JQG)は昼の大幅増配発表など好感され一段高。

 16日は2銘柄が新規上場となり、TrueData<4416>(東マ)は取引開始とほぼ同時に公開価格2220円を1.3%上回る2250円で初値がつき、その後2288円まで上げる場面を見せたが前引け前に1805円まで下押し、後場は売買交錯となり大引けは初値を18%下回る1835円。ブロードエンタープライズ<4415>(東マ)は取引開始から15分後に公開価格2790円を8%上回る3005円で初値がつき、直後に3090円まで上げたが前場は一進一退。後場はダレ模様で大引けは初値を19%下回る2420円となった。

 東証1部の出来高概算は10億5352万株(前引けは5億1568万株)、売買代金は2超6518億円(同1兆3361億円)。1部上場2184銘柄のうち、値上がり銘柄数は1676(前引けも1676)銘柄、値下がり銘柄数は421(前引けは400)銘柄。

 また、東証33業種別指数はパルプ紙を除く32業種が値上がり(前引けは全33業種)が値上がり)し、値上がり率上位は、海運、精密機器、鉱業、電機機器、医薬品、陸運、機械、保険、食料品、その他製品、などとなった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京大学発スタートアップが開発、19自由度のヒューマノイドロボット  東京大学発スタートアップH…
  2. ■売却面積は約1.6倍に、総額1,785億円超の譲渡価額  東京商工リサーチは6月30日、2024…
  3. ■従来の検索では見つけられなかった本との出会いを創出  富士通<6702>(東証プライム)傘下の富…
2025年8月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ピックアップ記事

  1. ■株主還元強化が市場の安心材料に  東京エレクトロン<8035>は8月1日、2025年3月期の業績…
  2. ■市場の霧が晴れ始めた、個別銘柄の好調が投資家を惹きつける  前週31日の植田和男日銀総裁の記者会…
  3. ■利上げか、現状維持か?日銀総裁の決断で明暗分かれる8月相場  日銀の金融政策を巡る不確実性が続く…
  4. ■選挙惨敗の石破首相に退陣要求、政局混迷の行方  まるで狂言の『乳切木』(ちぎりき)を観るようであ…
  5. ■九州地盤銘柄に割安感、福証単独上場企業にも注目集まる  東京エレクトロンやアドバンテストなどの半…
  6. ■参院選で与党過半数割れ、石破政権の行方不透明に  7月20日投開票の参議院議員選挙は、大手メディ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る