【マーケットセンサー】東京株式市場が大荒れ、9月の重要イベントに向けた戦略が鍵

 9月4日(水)の東京株式市場は、アメリカ市場の影響を強く受けての波乱の展開となった。ニューヨーク市場では、半導体大手のエヌビディアが独占禁止法違反の疑いで大幅に下落したことや、ダウが景況感指数の発表を受けて626ドル安となり、大幅に反落した影響が色濃く出た。その影響で、株価指数先物が先行して下落し、日経平均株価は14時15分に1806円98銭安の3万6879円33銭まで急落。大引けは1638円70銭安の3万7047円61銭となった。

 株式市場の動向は、まるで「ハナ肇とクレイジーキャッツ」の名曲『ホンダラ行進曲』のようである。この曲の歌詞には、「一つ山越しゃホンダラダホイホイ 二つ越してもホンダラダホイホイ、越しても越してもホンダラホダラダホイホイ」と歌われている。今の株式市場における「山」を「重要イベント」に置き換えると、その雰囲気がよく伝わる。重要イベントが次々と訪れ、投資家たちはそれに一喜一憂しながら神経と体力を消耗する様子はまさに「ホンダラホダラダホイホイ」と言いたくなるような状態である。

 9月の相場は、多くの重要イベントが控えている。まず、政治状況の不透明さが気になる。7日には立憲民主党の代表選挙、12日には自民党の総裁選挙が告示され、また、米国では9月10日にハリス副大統領とトランプ前大統領との初のテレビ討論会が予定されている。17日と18日にはFRBのFOMC、19日と20日には日銀の金融政策決定会合が控えており、これらの会合が無風で通過するかどうかも注目される。そして、9月のクライマックスは中間期末の配当権利取りで、権利付き最終売買日は26日となっている。

 投資家たちは、このように波乱に満ちた9月の相場に対し、どのように向き合うべきか、その姿勢が問われる時期である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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