ティムコは買い優勢で続伸基調、第3四半期決算は損失だったが相場心理に特有の「出尽くし感」の見方

■在庫調整局面だがロッド(釣竿)で売上を伸ばした商品など光明も

 ティムコ<7501>(東証スタンダード)は10月15日の前場、769円(4円高)まで上げた後も堅調に売買され、前取引日に発表した第3四半期決算(2023年12月~24年8月・累計)の各利益が損失に転じたにもかかわらず買い優勢となった。決算発表に先立つ10月7日に11月通期予想の下方修正を発表しており、相場心理に特有の「悪材料出尽くし感」が働いたとの見方が出ている。株価は下方修正後も底堅い相場を続けており、今後の在庫調整の進展や来期の回復を期待する買いが根強いとの見方もある。

 今期は、「フィッシング事業においては、引き続き釣用品市場が在庫調整局面であることに加え、記録的な猛暑や各地で発生した水害、地震などによる釣行回数の減少などが影響し、一段と販売の苦戦が見込まれ」(10月7日の発表より)るとした。ただ、第3四半期の決算発表では、「ルアー用品についてはフィッシングロッド(釣竿)において売上を伸ばした商品があった」「アウトドア事業に関しては(中略)防虫素材(スコーロン)を使用した商品などを中心とした春夏物衣料の販売や、通信販売については概ね順調に推移」(決算短信)とするなど、期待要因は少なくないことも明らかにした。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京大学発スタートアップが開発、19自由度のヒューマノイドロボット  東京大学発スタートアップH…
  2. ■売却面積は約1.6倍に、総額1,785億円超の譲渡価額  東京商工リサーチは6月30日、2024…
  3. ■従来の検索では見つけられなかった本との出会いを創出  富士通<6702>(東証プライム)傘下の富…
2025年8月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ピックアップ記事

  1. ■メガバンク株は業績修正や自己株取得が焦点、再編思惑も視野  銀行株やコメ関連株は盆休み明けの注目…
  2. ■日経平均史上最高値更新、夏枯れ懸念を払拭  前週末15日のマーケットは、お盆を象徴するかのように…
  3. 【ダブルセット・フルセット銘柄、夏休み明けも底堅さに期待】 ■上方修正・増配・株式分割の好材料銘柄…
  4. ■上方修正・下方修正問わず買い集まる異例の展開  3連休入りした9日の成田空港では、夏休みを海外で…
  5. ■株主還元強化が市場の安心材料に  東京エレクトロン<8035>は8月1日、2025年3月期の業績…
  6. ■市場の霧が晴れ始めた、個別銘柄の好調が投資家を惹きつける  前週31日の植田和男日銀総裁の記者会…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る