DNAチップ研究所、関節リウマチ治療の精度向上に貢献する新技術を開発し特許を取得

■治療効果を予測し、疾患活動性を評価、患者一人ひとりに合わせた精密医療の実現へ

 DNAチップ研究所<2397>(東証スタンダード)は10月17日、慶應義塾大学および埼玉医科大学との共同研究チームで、関節リウマチ治療薬の効果予測および疾患活動性評価に関する新たな手法を開発し、特許を取得したと発表。この特許技術は、血液中のMS4A4A遺伝子の発現量変化を測定することで、治療薬の効果を予測し、疾患の活動性を客観的に評価するものである。

 関節リウマチは国内に約80万人の患者がいると推定される慢性炎症性疾患である。治療効果には個人差があり、早期の適切な治療が重要とされている。研究チームは、血液の遺伝子発現情報を網羅的に解析し、治療薬投与後4週間以内に発現量が変化するMS4A4A遺伝子を発見した。この遺伝子の発現量変化を測定することで、その後の治療効果を予測する方法を開発し、特許を取得した。

 同技術は、関節リウマチの個別化精密医療の推進に寄与すると期待されている。DNAチップ研究所は、この研究成果の社会実装に向けて研究を進めていくとしている。また、MS4A4A遺伝子の発現量測定により、関節リウマチの疾患活動性を客観的に評価できる可能性や、健常者と患者の分類にも活用できる可能性も見出されており、今後の展開が注目される。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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