デ・ウエスタン・セラピテクス研究所、東大と共同で緑内障手術後の合併症抑制に向けた新薬開発へ

■画期的な点眼薬で緑内障患者のQOL向上目指す

 デ・ウエスタン・セラピテクス研究所<4576>(東証グロース)は10月17日、国立大学法人東京大学との間で緑内障手術に関わる新たな治療薬の研究開発を目的とした共同研究契約を締結したと発表。この共同研究では、東京大学定量生命科学研究所の宮島篤特任教授と大学院医学系研究科眼科学の相原一教授が参画し、画期的な新規点眼剤の開発を目指していく。

 緑内障の治療において、点眼剤での効果が不十分な場合や症状の進行によっては手術が必要となる。しかし、現状の緑内障手術には重篤な合併症のリスクや、術後の眼圧不安定、経年的な機能不全による再手術の可能性など、課題が存在する。同共同研究は、これらの問題を解決し、より安全で効果的な治療法の開発を目指すものである。

 デ・ウエスタン・セラピテクス研究所は、眼科領域、特に緑内障治療に注力しており、既に自社開発の点眼薬を市場に投入している。さらに、米国では新薬「H-1337」の開発も進行中である。今回の共同研究を通じて、緑内障患者に対する治療選択肢の拡大を図るとともに、自社のパイプライン強化を目指している。なお、同契約による2024年12月期の業績予想への影響はないとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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