SAAFホールディングスと地盤ネットHD、デジタルツイン分野で包括提携、3D測量ソリューション強化へ

■「4DKanKan」と「SCANnavi」を連携、全国展開を加速

 SAAFホールディングス<1447>(東証グロース)は8月26日、地盤ネットホールディングス<6072>(東証グロース)とデジタルツインと空間情報技術分野における包括的業務提携を締結したと発表した。社会インフラ分野では人口減少や気候変動を背景にDX化の需要が高まり、3Dスキャンや点群データの利活用が急速に進展している。両社は各自の技術資産を融合させ、建設土木事業を中心に幅広い分野で応用可能なデジタルツインソリューションの共同展開を進める。

 SAAFグループはAI搭載型360度カメラ「4DKanKan」とクラウドサービス「4DKanKan Cloud」を展開しており、地盤ネットホールディングスは3Dスキャン測量ソリューション「SCANnavi™」を提供している。2024年7月からは地盤ネットが「4DKanKan」の販売代理店となり、両技術の連携が進展してきた。今回の提携により、誰でも容易に高精度な3D測量を実現する革新的な仕組みが実装され、現場業務の効率化に加え、防災計画や都市開発、文化財保全など多様な領域での展開が期待される。

 提携内容は点群データ解析の標準化や両技術の全国展開、メタバースやXR向けソリューションの共同開発など多岐にわたる。SAAFは全国拠点を持つ子会社サムシングを通じて「SCANnavi」を普及させ、建設土木事業の拡大を図る方針である。また、両社の文化財保全事業やスポーツ・観光分野での連携強化も進める。業績への影響は軽微と見込まれるが、開示事項が生じた場合は速やかに対応する方針を示した。今後も社会課題解決型のデジタルビジネス推進を継続していくとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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