お金は貪欲な上にすごく臆病である=犬丸正寛の相場格言

【先人の教えを格言で解説!】
(犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に残した相場格言を定期的に紹介。)※最新の情報に修正を加えてあります

■お金は貪欲な上にすごく臆病である=犬丸正寛の相場格言

お金は貪欲でありながら、同時に非常に臆病であるという点は、今も昔も変わらない真理です。

例えば、家計を切り盛りする主婦が数十円のために遠くのスーパーまで足を運ぶのはよく見られる光景です。それと同様に、世界中の資本も、ほんの数パーセントの利回りの違いを求めて、素早く最適な投資先を探し回ります。特に、現代では給料が大幅に上がる見込みが薄い中、家計を守るためにスーパーのチラシに目を光らせる主婦の姿は、まさにグローバルマネーの動きを象徴しているとも言えるでしょう。

しかし、お金はその貪欲さとは裏腹に、驚くほど臆病です。信用できない相手には貸さないのは個人間でも当然のことですが、国際的な投資となると、その傾向はさらに顕著です。政治や経済が不安定な国、デフォルトリスクが高い国からは、資本は一瞬で逃げ出します。最近のイギリスやEUの情勢を見ると、資金が急速に流出しているのも理解できるところです。

日本のように低金利であっても、比較的安定している国には消去法で資金が集まりやすく、結果として円高が進むのは当然の流れです。加えて、アメリカの利上げが後退していることもドル安を後押しし、円の強さが際立っています。預金、債券、通貨、株、不動産など、資金がどこに流れるかは常に変化していますが、無理をせず、わからないときには現金を手元に置いておくという選択肢も、今の不透明な時代には納得のいくものです。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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