朝日ラバー、国際宇宙ステーション(ISS)向け照明にシリコーンレンズ採用、宇宙環境対応技術が実用化

■東芝ライテック受託のLEDビデオライトユニットに搭載、船外活動を支援

 朝日ラバー<5162>(東証スタンダード)は3月19日、東芝ライテックが受託した国際宇宙ステーション(ISS)/「きぼう」日本実験棟の船外に搭載する照明機器「LEDビデオライトユニット」に、同社のシリコーンレンズ「ASA COLOR LENS」が採用されたと発表した。

 「LEDビデオライトユニット」は東芝ライテックから国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)への納入が完了している。種子島宇宙センターから2025年10月26日にH3ロケット7号機により打ち上げられた新型宇宙ステーション補給機1号機(HTV-X1)に搭載され、同年10月30日に国際宇宙ステーション(ISS)へのドッキングに成功した。

■開発の経緯

 同社のASA COLOR LENSは、自動車や一般照明、センサなどの光源部分に取り付けられ、光を集光・拡散する用途として幅広く使用されている。東芝ライテックとは従来から同レンズの開発検討を進めてきたが、今回、同社が受託した国際宇宙ステーション(ISS)向け「LEDビデオライトユニット」に使用するレンズの相談を受け、製品開発を開始した。

■宇宙空間に適応したユニット

 宇宙空間は真空で激しい温度差があり、各種放射線にもさらされるなど、地上より過酷な環境である。このような条件下でも特定の範囲を効率よく照らす照明ユニットが求められる。東芝ライテックが受託した「LEDビデオライトユニット」は、国際宇宙ステーション(ISS)の日本実験棟「きぼう」に搭載されるロボットアーム先端に取り付けられ、船外活動や各種実験機器の操作時の照明として使用される。

■シリコーンゴム製レンズ「ASA COLOR LENS」が宇宙に適する理由

 宇宙空間※1では、(1)宇宙放射線への曝露、(2)温度サイクル(太陽の照射有無による大きな温度差)、(3)真空といった環境に耐える素材が必要である。

 同社が製造するASA COLOR LENSの原材料であるシリコーンゴムは、耐候性に優れ、熱や紫外線に強い特性を持つ。このため、自動車やUVライト、屋外の電光掲示板など、一般的な樹脂製レンズに比べて過酷な環境下での使用に適している。

※1 宇宙空間とは地球周回低軌道(高度160km~2,000kmを周回する衛星軌道)を指す。国際宇宙ステーション(ISS)の高度は約400kmで、秒速約7.7kmで地球を周回している。

(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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