アイデミー、モダンなWebアプリ開発に強いトゥーアール社を子会社化、事業成長機会が13%拡大する見込み

■プロジェクト対応力や開発スピードなど大きく向上

 アイデミー<5577>(東証グロース)は11月15日の午後、フロントエンド専門のWeb制作会社・株式会社トゥーアール(渋谷区宇田川町、以下「トゥーアール社」)の株式取得による子会社化を発表した。トゥーアール社は、モダンなWebアプリケーション開発に強みを持つIT企業。株式取得実行日は2024年12月2日(予定)で、取得価額は89,336千円。議決権所有割合の70%を取得する予定。連結子会社となる。

■DXが浸透し、顧客ニーズはAI/DXによる企業変革の実現へとシフト

 当社は2014年の設立以来、「先端技術を、経済実装する。」をミッションに掲げ、エンタープライズ企業向けにDX推進およびAI/DX内製化を支援するプロダクト・ソリューションを提供してきた。

 昨今、DXが企業に浸透する中で、顧客ニーズは単なる人材育成から、AI/DXを活用した企業変革の実現へとシフトし、多様化したAI開発を含む内製化支援がますます求められている。生成AIやDXに対する需要が急拡大する中、当社はAI/DXソリューション「Modeloy」を成長の主要なドライバーと位置づけしており、その成長を支えるためにエンジニアリング体制の強化が急務となっている。

■トゥーアール社は豊富なデリバリー実績と安定した取引基盤を保有

 このたび、当社はソフトウエアエンジニアの獲得と技術力の向上を目的に、モダンなWebアプリケーション開発に強みを持つIT企業の株式会社トゥーアールを子会社化することを決定した。トゥーアール社は豊富なデリバリー実績と安定した取引基盤を有しており、当社の技術リソースを強化する上で重要な役割を果たすものと考えている。

 この子会社化により、当社のテクノロジー人材(エンジニア、データサイエンティスト、コンテンツ制作、コンサルティングに係る人材)は、現在の75名から10名増加し、連結で85名体制へと強化される。これにより、プロジェクト対応力や開発スピードの向上、同時に遂行可能なプロジェクト数の増加が見込まれ、事業成長の機会が約13%拡大する見込み。

 トゥーアール社の持つ豊富なプロジェクト経験や業界知識を当社のAI技術と融合させることで、「Modeloy」サービスのデリバリー能力を一層強化し、幅広い顧客ニーズに応える体制を構築していく。これにより、顧客企業の価値最大化に貢献するとともに、グループ全体の収益性と事業規模の拡大を推進していく。

 なお、取得金額は保守的な事業計画に基づき算出している。買収により発生するのれんの償却費はトゥーアール社の営業利益を下回る見込み。詳細については現在精査中。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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