マーチャント・バンカーズ、起業から10年で売り上げ75億円に急成長した不動産・建築設計会社と業務提携

マーチャント・バンカーズ

■収益物件投資よりも早く投資回収が可能な開発案件を強化

 マーチャント・バンカーズ<3121>(東証スタンダード)は11月18日、起業から約10年で売上高を74億97百万円まで拡大してきた不動産・建築設計会社・株式会社HDI(東京都港区、以下、「HDI社」)と、不動産開発案事業に関して業務提携契約書を締結し、同日、提携業務を開始した。

■第1号案件としてワンルームマンションを設計・施工しエンド事業者に譲渡

 HDI社は、代表取締役である堀江宗弘氏が、大学卒業後10年以上にわたり培ってきた、鉄筋コンクリート造や鉄骨造並びに木造等、あらゆるタイプの建築物に関する構造計算の実績と経験を活かして、2013年6月に起業し、2024年3月期、売上高74億97百万円まで事業を拡大してきた。

 東京地区を中心に、投資用あるいは分譲用のマンションを、内外の投資家や分譲業者に企画・提案のうえ、受注と利益を確定したうえで、土地の仕入れから、設計・施工を行って販売する、堅実な不動産開発事業を主力の事業としている。自社で構造設計や意匠まで一貫して行うため、投資家や分譲業者に、スピーディで、かつ、コスト面でもメリットのある提案を行えるのが、HDI社の強みとなっている。

 マーチャント・バンカーズは、不動産事業として、都市部の、好利回りの中古マンションへの投資を中心に取り組んでおり、不動産開発など、収益物件投資以外の案件も強化する方針を打ち出している。今般、HDI社が取り組む案件の一部を、当社が土地仕入れを行い、設計・施工の一切をHDI社に委託し、投資家や分譲業者といったエンドに納めることにより、当社は収益物件投資より、早い投資回収が可能な開発案件を強化することにより、不動産事業の収益性を高め、また、HDI社は、当社の資金力を活用することにより、受注の拡大をはかるため、業務提携を行うものである。

 第1号案件として、川崎市中原区約150坪の土地を仕入れ、ワンルームマンションを設計・施工し、大手不動産業者に納める事業の検討を開始した。HDI社との業務提携により取り組む不動産開発案件については、決定のつど、公表する。HDI社との業務提携による2025年10月期の業績に対する影響は、24年12月13日公表予定の25年10月期業績予想に織り込む。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国際特許分類や元素リストを用いて多様な解決策を自動生成  AGC<5201>(東証プライム)は1…
  2. ■Newton・GR00T・Cosmosを軸にロボット研究を高速化  NVIDIA(NASDAQ:…
  3. ■700億パラメータ規模の自社LLMを金融仕様に強化、オンプレ環境で利用可能  リコー<7752>…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  2. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…
  3. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  4. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  5. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  6. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る