マーケットエンタープライズ、愛知県高浜市が不要品リユース事業で「おいくら」と連携を開始

■リユース施策初導入で市民の意識促進へ

 愛知県高浜市(市長:吉岡 初浩)とマーケットエンタープライズ<3135>(東証プライム)は、2024年11月19日(火)から、地域社会における課題解決を目的としたリユース事業に関する協定を締結し、連携をスタートすると発表。マーケットエンタープライズが運営するリユースプラットフォーム「おいくら」を用いて、不要品を捨てずに再使用する仕組みを構築し、高浜市の廃棄物削減と循環型社会の形成を目指していく。

■背景・経緯

 高浜市では、令和5年度に策定した高浜市環境基本計画や一般廃棄物処理計画において、持続可能な循環型社会を目指し、ごみの発生を抑制するリユース(再使用)の推進を掲げている。しかしながら、市では、使用可能なものが粗大ごみなどとして廃棄される状況にあり、市民のリユース意識促進につながる新たな取組を模索していた。他方、マーケットエンタープライズは、リユース事業を中心にネット型事業を展開し、これまで、「持続可能な社会を実現する最適化商社」をビジョンに掲げ、「地方創生SDGs官民連携プラットフォーム」への参画や、「楽器寄附ふるさと納税」実行委員会の一員として活動を続けるなど、官民の垣根を超えたSDGsへの取組に注力してきた。そうした中で、マーケットエンタープライズが高浜市に働きかけ、「リユース活動促進による循環型社会の形成を目指したい」という互いのニーズが合致したため、「おいくら」を用いた今回の取組が実現した。

■「おいくら」とは・・・

 おいくらは、マーケットエンタープライズが展開する、リユースプラットフォームである。不要品を売りたい方が「おいくら」を通して査定依頼をすると、全国の加盟リサイクルショップに一括査定依頼し、買取価格を比較することができる。一度の依頼だけで不要品の買取価格をまとめて比較し、売却できる手軽さが好評で、これまでおよそ110万人(2022年11月現在)が利用している。

■高浜市の課題と「おいくら」による解決策

 高浜市では、粗大ごみ拠点への自己搬入か有料での戸別回収にて粗大ごみ収集を行なっているが、リユースできる可能性があるものも含まれている。また、市民から「拠点まで運ぶことが大変」といった声も寄せられていた。「おいくら」は、希望すれば自宅の中まで訪問し、運び出しまで対応する出張買取が可能で、大型品や重量のあるものでも売却が容易にできるようになる。加えて、冷蔵庫や洗濯機などの家電リサイクル法対象製品も、まだ使えるものであれば買取できる可能性があり、不要品売却と受け渡しは、最短だと「おいくら」を通じて買取依頼をした当日に可能となる。なお、市民のサービス利用料はもちろん、市の費用負担もない。

■今後について

 11月19日(火)15時30分(公開時間が前後する可能性がある)に高浜市ホームページ内へ「おいくら」の情報が掲載され、直接不要品の一括査定申し込みが可能になる。高浜市と「おいくら」の連携により、二次流通の更なる活性化による循環型社会の実現が見込まれると共に、自治体の廃棄物処理量や処理コスト削減にもつながる。また、同取組によって、売却という形で簡単に不要品リユースができることを市民が認知することで、「廃棄ではなく、リユースする」という選択肢が増え、多様化する不要品処分ニーズに応えることができる。加えて、市民のリユースに対する意識の変化、循環型社会形成の促進につながる。この官民一体の取組によって、循環型社会の形成に向けた社会的側面・経済的側面の双方の課題解決を目指していく。

■愛知県高浜市

 高浜市は、日本のほぼ中央にある愛知県三河平野の南西部に位置する。良質な粘土に恵まれ、江戸時代より三州瓦の一大生産地として栄えてきた。その伝統は、自動車産業をはじめとする「ものづくり愛知」の今に受け継がれている。厳しくもおおらかな人情味あふれる職人のまち。鬼瓦をモチーフにした散策路「鬼みち」や瓦をテーマにした「かわら美術館・図書館」もある。また、食では、日露戦争以降に技術導入されて広まった養鶏から「とりめし」が地域食として愛されている。

・人口:49,079人(男25,663人、女23,416人)(2024年10月1日)
・世帯数:21,536世帯(2024年10月1日)
・面積:13.11平方キロメートル(2024年10月1日)
(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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