西部技研、EV電池工場向け大型案件を受注、約8.2億円の除湿機納入へ

■低露点対応型除湿機、2025年末から順次納入

 西部技研<6223>(東証スタンダード)は11月27日、電気自動車(EV)用リチウムイオン電池製造工程に必要な除湿機器の大型案件を受注したと発表。国内総合エンジニアリングサービス会社から約8.2億円の受注で、国内大手自動車メーカー向けの低露点対応型デシカント除湿機を2025年第4四半期から2026年第1四半期にかけて納入する予定である。

 同社は「環境に優しい空気のソリューションを届ける」ことをパーパスとし、世界約50カ国以上で独自の除湿技術を展開している。デシカント除湿機は、シリカゲルやゼオライトを用いて低温・低湿環境でも効率的に除湿できる特長を持ち、食品・医薬工場に加え、リチウムイオン電池製造工程でも採用されている。

 今回の受注は同社のこれまでの納入実績が高く評価された結果であり、2024年12月期の業績への影響はない。売上計上は2025年、2026年12月期を予定している。同社は今後、リチウムイオン電池だけでなく、次世代電池として開発が進む全固体電池の特殊環境に対応できる機器の提案・製造にも注力する方針としている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国内唯一のブラシ式除雪車が北海道の主要空港で戦力化  加藤製作所<6390>(東証プライム)は1…
  2. ■日本発ロボ産業基盤づくりへ、住友重機・ルネサス・JAEが参画  一般社団法人京都ヒューマノイドア…
  3. ■2025年のパン屋倒産が急減、SNS発信とインバウンドが追い風  帝国データバンクは11月29日…
2026年1月
 1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031  

ピックアップ記事

  1. ■干支格言「辰巳天井、午尻下がり」は再現するか  新年あけましておめでとうございます。いよいよ20…
  2. ■漢字が示す社会不安と物価問題、関連株に広がる待ち伏せ投資の妙味  2025年の世相を映す「今年の…
  3. ■AI相場と政策転換が映す日本株の行方、6万円挑戦か調整か  2025年、日経平均株価は史上最高値…
  4. ■「大きく産んで小さく育てる」IPO市場、期待裏切る後半戦  48勝2分10敗である。2025年の…
  5. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  6. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る