ライオン、新技術でボディソープ開発を革新、機械学習で未来の品質を予測

■研究員の知見とAIの融合、組成開発の効率化に成功

 ライオン<4912>(東証プライム)は12月19日、データサイエンスと研究員の知見を融合し、マテリアルズインフォマティクスを活用した新たな機械学習モデルを開発したと発表。この手法により、ボディソープの新規成分を含む組成の品質予測を従来より高精度で行うことが可能となった。この研究成果は、研究開発のスピードアップと新たな価値創造に寄与するものである。

 ボディソープの品質開発では、多様な成分の組み合わせや化学特性を考慮する必要がある。同研究では、化学特性を基にした特徴量生成を機械学習モデルに導入し、新規成分の品質特徴と影響要因を高精度に予測する手法を確立した。この結果、従来手法を上回る予測性能が確認され、組成開発の迅速化が期待される。

 同研究成果は、2024年12月に開催された第47回ケモインフォマティクス討論会で発表された。今後、同手法はボディソープ以外の製品開発にも応用される予定である。ライオンは、時間短縮により得た余力を生活者のニーズ探索や技術開発に活用し、新たな価値を提供する取り組みを続けていくとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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