日立建機、前田建設工業など、計画から施工までを一元管理するシステムと接続し油圧ショベルによる自律運転の共同実験を実施

■建設業界における自律運転技術の実用化に向けて大きな一歩

 日立建機<6305>(東証プライム)、インフロニア・ホールディングス<5076>(東証プライム)グループの前田建設工業、イクシスの3社は、2023年11月から2024年3月にかけて、計画から施工までを一元管理するシステムと接続した油圧ショベルの自律運転の実証実験を共同で実施した。

 今回の実験では、前田建設が開発したBIM/CIMデータに基づき、油圧ショベルの作業内容を具体化した「作業計画モデル」を自動生成。このモデルに基づいて、複数の油圧ショベルに指示を出すことで、自律運転での掘削作業を実施した。

 日立建機は、2020年8月に自律型建設機械向けシステムプラットフォーム「ZCORE」を開発。今回の実験では、ZCOREを活用することで、施工管理システムと油圧ショベルを接続する汎用的なインターフェースを構築した。

 このインターフェースによって、施工会社のシステムに関わらず、多様な建設機械を自律運転で稼働させることが可能になる。将来的には、建設現場の安全性と生産性を大幅に向上させることが期待されている。

 今回の実験は、建設業界における自律運転技術の実用化に向けて大きな一歩となった。日立建機は今後も、建設機械の自律運転技術の開発を進め、建設現場の安全性と生産性向上に貢献していくとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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