パス、三和製作所を完全子会社化へ、原発関連技術とAI事業の強化を目指す

■原子力施設向け機器開発とAI技術で事業拡大へ

 パス<3840>(東証スタンダード)は1月27日、開催の取締役会において、三和製作所との間で、簡易株式交換による完全子会社化を決議した。効力発生日は2025年2月28日を予定している。

 三和製作所は、除染廃炉向けロボット製作や土壌分級処理装置の開発、トリチウム放射線測定器の製造開発を行っている企業である。また、AIによる画像解析技術を活用し、外食産業や食品製造業における異物検査作業の効率化にも注力している。

 同株式交換では、三和製作所の普通株式1株に対して、パスの普通株式1,201.9株を割当て交付する。株式交換により交付する株式数は961,520株となる予定である。なお、株式交換比率の算定には、第三者機関である東京フィナンシャル・アドバイザーズが起用された。

■環境関連設備事業に参入、バイオセラー社と業務提携

 また、同社の子会社のアルヌールによる環境関連設備事業の開始と、バイオセラーとの業務提携を決議したと発表。新事業では、食品関連施設における食物残渣処理や産業廃棄物処理時のCO2排出削減を目指す環境関連設備の販売・保守を展開する。第一弾として、バイオセラー社の食物残渣処理装置「バイオコンポスター」について、アルヌールが製造・販売を、バイオセラー社が販売および保守サービスを提供する。事業開始は2025年1月28日を予定しており、今後は他メーカーとの提携も検討していく方針である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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