日本精鉱が後場上場来の高値を更新、未定だった業績予想と大幅増配など好感

■3月期末配当は100円(前回予想比55円増配)に

 日本精鉱<5729>(東証スタンダード)は2月27日13時に未定だった今3月期の連結業績予想と大幅増配、株主優待制度の一部見直しを発表、株価は急動意となり、一時7%高の5940円(410円高)まで上げて上場来の高値を更新している。

 25年3月期の連結業績予想は、アンチモン事業を取り巻く環境に中国の輸出管理実施などの大きな変化があり、合理的に算定することが困難であったため未定としてきたが、売上高を252億円(前期比61.7%増)、営業利益を34.8億円(前期の5.2倍)、親会社株式に帰属する当期純利益は23.5億円(同4.7倍)の見込みとした。3月期末配当は1株100円(前回予想比55円の増配)とした。売上高、利益とも過去最高に達する見込み。

■ただアンチモン原料価格は異例の事態で予断を許さぬ状況と

 ただ、アンチモンについては、原料地金価格が「24年4月のトン当たり約13,000ドルから、最近は50,000ドル前後まで急騰しており、異例の事態となっている」「中国における原料地金の輸出許可が下りる時期や、今後の原料地金価格の動向は依然として不透明であり、予断を許さない状況が続いている」などとした。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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