【株式市場】日経平均は454円安、後場は円高の鈍化など受け総じて底堅い

◆日経平均は3万7331円18銭(454円29銭安)、TOPIXは2710.18ポイント(19.38ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は19億6450万株

 3月4日(火)後場の東京株式市場は、円高のピッチが鈍化しはじめ、米トランプ大統領がウクライナへの武器供与を一時停止と伝えられたため三菱重<7011>(東証プライム)などが一段高となり、日経平均は14時頃まで685円安(3万7100円)を挟んで小動きを続けた後持ち直し傾向となった。大引けは大幅反落だが3万7000円台を保った。IHI<7013>(東証プライム)が大引けにかけて一段と上げ11.7%高。下水道の老朽化対策で日本ヒューム<5262>(東証プライム)も一段強調。商船三井<9104>(東証プライム)も一時小高くなるなど海運株も持ち直しが目立った。

 後場は、東京計器<7721>(東証プライム)が一段高となり米国のウクライナ向け武器の一時供与停止など材料視。キョーリン製薬HD<4569>(東証プライム)は急伸し終日買い気配のまま大引けストップ高となりスイス社との提携を好感。フライトソリューションズ<3753>(東証スタンダード)も終日買い気配のまま大引けストップ高となり三菱UFJ銀行との協業など材料視。リミックスポイント<3825>(東証スタンダード)は出直りを強め大阪・堂島取引所がビットコイン先物の上場を検討との報道など好感。FFRIセキュリティ<3692>(東証グロース)は経産省が安全保障の観点から新たなサイバーセキュリティー対策をまとめるとの報道を受けて期待強まり後場はストップ高で売買こなす展開。

 東証プライム市場の出来高概算は19億6450万株(前引けは9億8251万株)、売買代金は4兆8666億円(同2兆4266億円)。プライム上場1638銘柄のうち、値上がり銘柄数は513(前引けは333)銘柄、値下がり銘柄数は1069(同1255)銘柄。

 東証33業種別指数は10業種(前引けは5業種)が値上がりし、値上がり率上位は、機械、空運、繊維製品、海運、その他金融、保険、医薬品、不動産、陸運、その他製品、となった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■ガソリン・軽油の暫定税率廃止法成立  ガソリン暫定税率廃止法は11月28日に成立し、ガソリン税2…
  2. ■うつ・統合失調症・発達障害を脳から理解する、最前線研究を平易にまとめた一冊  翔泳社は11月25…
  3. 【新築マンションの短期売買を分析】  国土交通省は11月25日、三大都市圏および地方四市の新築マン…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■「大きく産んで小さく育てる」IPO市場、期待裏切る後半戦  48勝2分10敗である。2025年の…
  2. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  3. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  4. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  5. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  6. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る