【マーケットセンサー】市場の冷静と裏腹、トランプ政策の深層リスク

■「米国解放の日」の衝撃、市場に走る緊張

 トランプ大統領の「トランプ・ディール」と「トランプ関税」が世界経済に暗雲をもたらしている。大統領自身が4月2日を「米国解放の日」と位置づけ、相互関税の発動を示唆したことで、市場にはさらなる緊張感が漂い始めている。一部の国や地域を除外する可能性もあると報道されているが定かではない。

 しかし、市場は一見、この懸念を冷静に受け止めているようにも見える。前週末の株式市場では、日経平均株価が一時上昇から下落に転じたものの、値上がり銘柄数は値下がり銘柄数と拮抗し、昨年来高値更新銘柄も目立った。米国のダウ平均株価も同様に、一時的な急落から反発へと転じている。

 とはいえ、楽観視は禁物だ。トランプ政権の政策は、過去の歴史的な経済・金融危機に匹敵する規模で、世界経済、特に日本経済に悪影響を及ぼす可能性がある。OECDは既に、2025年の世界経済成長率見通しを下方修正しており、関税の影響による各国のGDP低下も予測されている。

 国際社会は、トランプ大統領の政策動向を注視し、その影響に備える必要がある。市場の表面的な安定に惑わされず、潜在的なリスクを認識し、適切な対策を講じることが求められる。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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