ビットコイン急落、10月中旬にかけ1万ドル超下落、米中関税とドル高が直撃

■暗号資産市場で史上最大規模の清算、デレバレッジ進行も大口は押し目買い

 ビットコイン(BTC)は10月中旬、約10万8000~11万ドル(約1600万円台)で推移し、1週間で1万ドル超の下落を記録した。下落の背景には米中関税ショック、過剰レバレッジの清算、ドル高と流動性逼迫、短期的な利確売りが重なった。とくに11日、トランプ大統領が中国製品への100%追加関税を発表したことが引き金となり、リスク回避の動きが世界的に広がった。BTCが12万ドルを割り込むと同時に、約1.3兆~3兆円規模のロスカットが発生。米国の金利上昇と資金繰り悪化も重なり、デリバティブ市場では清算が相次いだ。

■ロスカット3兆円規模、建玉700億ドルから580億ドルに急減

 暗号資産市場全体では24時間で6%超の下落となり、ビットコイン建玉は1日で700億ドルから580億ドルに急減した。一方、一部の大口投資家は押し目買いを実施しており、短期的な反発も視野に入る。テクニカル的には10万7000ドルが重要な支持線とされ、これを割り込めば9万ドル台半ばが次の下値目標とみられる。強気シナリオではETF資金流入や実質金利低下が続けば13万5000~20万ドルへの再上昇が想定されるが、ドル高やリスクオフ継続時には9万5000~11万ドルのレンジ下限を試す展開が予想される。

■関連銘柄に波及、メタプラネット・マネックスG軟調、金・AI株に資金流入

 影響は株式市場にも及び、S&P500は第2週に2.7%安、NASDAQも軟調。暗号資産関連株ではマイクロストラテジー(MSTR)やコインベース(COIN)が10~15%下落し、国内でもGMOフィナンシャルホールディングス<7177>(東証スタンダード)、マネックスグループ<8698>(東証プライム)、リミックスポイント<3825>(東証スタンダード)、メタプラネット<3350>(東証スタンダード)などが軟調に推移した。半導体・フィンテック・広告関連にも売りが波及する一方、金や銀など安全資産は最高値を更新し、住友金属鉱山<5713>(東証プライム)など金関連株やAI・クラウド関連への資金シフトが進んでいる。総じて、暗号資産・マイニング・金融関連企業はボラティリティ上昇が続く見通しであり、短期取引ではリスク管理が焦点となる。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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