エスペックは後場下げ渋る、大阪万博の開幕迫りアクアポニックス装置に注目集まる

■野菜の栽培と魚の飼育を同時に行う環境保全・循環型の近未来装置

 エスペック<6859>(東証プライム)は4月3日の後場、2242円(126円安)前後で下げ止まる様子となり、「トランプ関税」の影響を相場心理的にはかなり消化してきたとの見方が出ている。環境試験装置の世界トップブランドで、二次電池試験装置などでも先行。大阪・関西万博(2025年4月13日から10月13日まで184日間)ではアクアポニックス装置(野菜の栽培と魚の飼育を同時に行う環境保全・循環型の栽培・養殖工場)が任期を集めそうとされ、同社グループも実用化しているため注目が強まっている。

 アクアポニックス装置は、「魚の餌の食べ残しや排せつ物を野菜が栄養源として吸収する循環型の栽培方法」(同社グループのホームページより)。環境保全事業及び植物育成装置事業を中心とするその他事業の売り上げ構成比はまだ数%だが、将来性は雄大と見られている。3月初旬には2025年3月期の連結業績予想の増額修正を発表し、経常利益は前回予想を5.5%上回る見込み76億円の見込み(前期比9.8%増)に見直した。また政策保有株式の一部売却による特別利益も織り込み、親会社株主に帰属する当期純利益は同11.5%上回る58億円の見込み(同16.7%増)に見直した。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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