日本ヒューム、戸田建設と地下式雨水浸透貯留システムを共同開発、地下水涵養を促進する新技術

■逆流防止弁付き有孔中空円管を採用

 日本ヒューム<5262>(東証プライム)は4月3日、戸田建設<1860>(東証プライム)と共同で、地下式雨水浸透貯留システムを開発したと発表。このシステムは、既製コンクリート杭などを用いた逆流防止弁付き有孔中空円管を側壁および柱構造に採用することで、貯留した雨水の一部を地盤に浸透させ、施設のコンパクト化を実現する。

 都市化の進展に伴い、適切な配水処理が追いつかず、洪水被害が問題視されている。従来の地下式雨水貯留施設では貯留した水を河川に放流するため、地下水涵養の課題が残っていた。同システムはこの課題に対応し、施設規模の縮小による工事費低減や工期短縮も可能にする。

 実物大のコンクリート杭(直径1000mm×長さ6m)を用いた検証で、地盤への浸透性能が確保されていることが確認された。今後は、地下水環境の改善につながる新技術として、実用化を推進していく方針としている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国際特許分類や元素リストを用いて多様な解決策を自動生成  AGC<5201>(東証プライム)は1…
  2. ■Newton・GR00T・Cosmosを軸にロボット研究を高速化  NVIDIA(NASDAQ:…
  3. ■700億パラメータ規模の自社LLMを金融仕様に強化、オンプレ環境で利用可能  リコー<7752>…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  2. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…
  3. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  4. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  5. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  6. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る