ヒーハイストは今期、各利益とも黒字化を見込む、利益率が低い形番のスクラップ・アンド・ビルドを実行、収益構造の変革を推進

(決算速報)

■精密部品加工の売り上げはカーレース用部品の増加などで29%増加

 ヒーハイスト<6433>(東証スタンダード)の2025年3月期・連結決算は、エネルギー価格高騰に加え、鋼材価格や補助部材の上昇により直動機器の大型ストレート形番の生産を終了する予定となり、棚卸資産の評価損を計上したことなどにより、売上高は前期比2.8%減の22億45百万円となり、営業利益は1億21百万円の損失、親会社株主に帰属する当期純利益は2億03百万円の損失となった。

 ただ、精密部品加工は、カーレース用部品の売上が増加したことにより、売上高は前年同期比28.5%増加した。また、ユニット製品では、半導体製造装置の生産設備や自動車生産設備の増強案件に対応したことでステージ製品の売上が増加してきたことに加え、中国市場における医療用分析機器及び情報通信機器の製造装置向けに球面軸受の売上が増加してきたことにより、売上高は同5.2%増加した。

 今期・26年3月期の連結業績見通しは各利益とも黒字化し、売上高は24億86百万円(前期比10.8%増)、営業利益は68百万円、経常利益は57百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は34百万円を見込んでいる。利益率が低い形番のスクラップ・アンド・ビルドを実行することで、成長性が高い製品に経営資源を注ぎ、収益力の向上や安定収益構造への変革を図っていくとした。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■山口県周南市で始動、燃料電池の定置型電源活用で脱炭素電力供給を検証  ホンダ<7267>(東証プ…
  2. ■LINEリサーチ発表、上半期トレンド総括と最新6月期の動向  LINEヤフー<4689>(東証プ…
  3. ■休廃業・解散は減少も淘汰続く、新興市場の課題鮮明に  東京商工リサーチは7月31日、国内ドローン…
2025年10月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

ピックアップ記事

  1. ■金先物関連株、最高値更新で安全資産需要が強まる  日本取引所グループ<8697>は9月24日、今…
  2. ■石破首相辞任表明後も市場は急落回避、投資家の買い意欲継続  「一寸先」は、不確実で予測が難しい。…
  3. ■東証市場、主力株急落と中小型株逆行高で投資戦略二極化  証市場は9月19日に主力株の急落と中小型…
  4. どう見るこの相場
    ■プライム市場の需給悪化を警戒し、個人投資家は新興市場へ資金を逃避  「桐一葉 落ちて天下の秋を知…
  5. ■01銘柄:往年の主力株が再評価、低PER・PBRで買い候補に  今週の当コラムでは、買い遅れカバ…
  6. ■日米同時最高値への買い遅れは「TOPIXコア30」と「01銘柄」の出遅れ株でカバー  日米同時最…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る