【株式市場】金融相場から業績相場へ、歴史的高値後の投資戦略を読む

■AI相場と政策転換が映す日本株の行方、6万円挑戦か調整か

 2025年、日経平均株価は史上最高値を更新し、日本株は歴史的局面を迎えた。市場では、2026年を前に「辰巳天井、午尻下がり」という干支格言への警戒が強まる一方、AI関連株の再浮上や金融政策の転換を背景に、6万円大台への期待も根強い。金融相場から業績相場へ移行する過程で、日本株の真価が改めて問われている。

■半導体・AI関連株が主導した上昇相場

 2025年相場を牽引したのはAI関連株である。2月に34年ぶりの高値更新を果たし、11月には5万2636円の史上最高値を記録した。データセンター投資や次世代半導体メモリ「HBM」への期待が買いを呼び込み、市場では「AIバブル」との指摘が出る中でも、資金流入は継続した。

 一方、4月のトランプ関税発動や12月19日の日銀利上げは相場の試練となった。長期金利は2.1%まで上昇し、金融相場から業績相場への転換を示唆した。為替は円安が進み、輸出企業の追い風となる半面、物価上昇への懸念も浮上し、市場は選別色を一段と強めた。

■「午」年相場に臨む警戒と成長シナリオ

 2026年は「午」年にあたり、過去の統計では年間平均騰落率がマイナスとなっている。高値シナリオではAI・半導体株の持続力が鍵を握り、6万円挑戦が視野に入る。一方、AI相場の失速は「午尻下がり」を現実化させるリスクを孕む。年初はFOMCや日銀会合、米国政治動向など重要イベントが集中し、相場の変動要因は多い。

 新春相場はディフェンシブ姿勢を基本とし、個別株物色が有効とみられる。獣害対策やコメ、鶏卵といった世相テーマに加え、ペロブスカイト太陽電池や核融合発電などのディープ・テック分野が中長期視点で注目される。利上げ局面では銀行株、円安基調では自動車株や米国住宅関連株が業績上振れ期待を高める。2026年相場は警戒と成長期待が交錯する重要な転換点となるだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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