【この一冊】『九十一歳、銀座きもの語り』刊行、老舗「むら田」女店主の美意識と人生を綴る
- 2025/11/15 18:24
- この一冊

■銀座の呉服店「むら田」店主・村田あき子の語りをまとめた書籍
KADOKAWA<9468>(東証プライム)は11月12日、『九十一歳、銀座きもの語り』(語り:村田あき子、構成・文:西端真矢)を刊行した。銀座の老舗呉服店「むら田」を営み、九十歳を過ぎても店に立ち続けた村田あき子氏の生涯を記録したもので、きものとともに生きた一人の女性の人生を通して、銀座の美意識と日本の伝統文化を伝える内容となっている。
村田氏は陶芸家・板谷波山を祖父に持ち、モザイク工芸作家の父、古裂を蒐めた夫ら芸術家に囲まれて育ち、独自の美学を培った。20代で「むら田」に入店し、60歳で店を継いだ後も九十一歳まで顧客にきものを届け続けた。文士や文化人にも愛された同店の店主として、伝統とモダンを融合させた「渋好み」の世界を築いたとされる。
同書は村田氏の語りを西端真矢氏がまとめたもので、「きもの択び」「紬の八寸帯」「銀座の呉服店さまざま」など、きもの文化と銀座の変遷を織り交ぜた全60章で構成される。定価は2200円(税込)。職人技と女性の生き方を重ね合わせた内容は、きもの愛好者だけでなく、日本の美を見つめ直す読者にも響く作品となっている。
【書籍情報】『九十一歳、銀座きもの語り』
・語り:村田あき子
・構成・文:西端真矢
・定価:2,200円(本体2,000円+税)
・発売日:2025年11月12日(水)
・判型:四六判
・ページ数:160ページ
・発行:株式会社KADOKAWA
(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)























