【株式市場】前場の日経平均は359円高、中東情勢は警戒するが石油株など意外に上がらず安心感

◆日経平均は3万8193円39銭(359円14銭高)、TOPIXは2771.81ポイント(15.34ポイント高)、出来高概算(東証プライム)は7億4354万株

 6月16日(月)前場の東京株式市場は、イスラエルとイランの武力紛争は懸念されたが、石油株や海運株が予想されたほど上がらないため過度な心配は不要との指摘があった。三菱重<7011>(東証プライム)が最高値など防衛関連株の値動きが強く、円安を受けてホンダ<7267>(東証プライム)やコマツ<6301>(東証プライム)などもしっかり。日本製鉄<5401>(東証プライム)もUSスチール買収を巡り米政府が実質許可とされ堅調。半導体関連株もアドバンテスト<6857>(東証プライム)が戻り高値など全般堅調。日経平均は222円高で始まり、3万8200円(366円高)どころを上値に一進一退を続け前引けも上げ幅を保った。

 ネオジャパン<3921>(東証プライム)が一気に年初来の高値を更新し第1四半期の大幅増益など好感。丹青社<9743>(東証プライム)も急伸し第1四半期決算や業績予想の増額修正など好感。アサカ理研<5724>(東証スタンダード)は大幅反発となり中東情勢を受けた貴金属相場の上昇など材料視。フォーシーズHD<3726>(東証スタンダード)はストップ高となり前週末に発表した新株予約権の割当を巡り、割当先に堀江貴文氏や元・「青汁王子」の三崎優太氏らの名があるとされ注目集中。Heartseed(ハートシード)<219A>(東証グロース)は2日続けて大幅高となり夢を買うバイオ株なのに第2四半期に黒字化したことなど連日材料視。

 東証プライム市場の出来高概算は7億4354万株、売買代金は1兆9905億円。プライム上場1628銘柄のうち、値上がり銘柄数は1059銘柄、値下がり銘柄数は495銘柄。

 東証33業種別指数は28業種が値上がりし、鉄鋼、海運、非鉄金属、証券商品先物、繊維製品、卸売り、電力ガス、倉庫運輸、保険、などが高い。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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