【株式市場】前場の日経平均は40円安、中東情勢への懸念は後退したがすでに買われており上げ一服感

◆日経平均は3万8750円47銭(40円09銭安)、TOPIXは277193ポイント(9.42ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は7億7919万株

 6月25日(水)前場の東京株式市場は、イスラエルとイランがひとまず停戦となり、中東情勢への懸念は後退したが、NYダウは3日続伸し、日経平均は昨24日に436円高と買われており、上げ一服感が漂った。自動車株が朝寄り後を除いて軟調に推移し、大手商社株や海運株も重い値動きとなった。一方、東京エレク<8035>(東証プライム)は続伸スタート後も上げ幅を保つなど半導体関連株がしっかり。日東紡績<3110>(東証プライム)などAIデータセンター関連株の一角も高い。三井化学<4183>(東証プライム)は事業分離など好感され活況高。日経平均は朝寄り後の135円高(3万8925円)を上値に小動きを続け、前引けは小安かった。

 名村造船<7014>(東証スタンダード)やジャパンエンジンコーポ<6016>(東証スタンダード)など造船業の再活性化政策に乗る銘柄が活況高。ぷらっとホーム<6836>(東証スタンダード)は次世代ブロックチェーン関連事業での提携など好感され一段高。デリバリーコンサル<9240>(東証グロース)は米大手コンサルとの代理店契約など連日好感され3日連続大幅高。

 新規上場の北里コーポレーション<368A>(東証プライム)は取引開始から1時間半を経過した午前10時半過ぎに2001円(公開価格1340円の49%高)で初値をつけ、その後2158円(同61%高)まで上げたが前引けは1900円となった。

 東証プライム市場の出来高概算は7億7919万株、売買代金は2兆1602億円。プライム上場1628銘柄のうち、値上がり銘柄数は445銘柄、値下がり銘柄数は1107銘柄。

 東証33業種別指数は6業種が値上がりし、その他製品、電気機器、化学、金属製品、ガラス土石、鉱業、が高い。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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