26日上場のエータイは2967円(公開価格の96%高)まで上げ快調、永代供養墓を中心とした事業を展開

株式市場 IPO 鐘

■取引開始から2時間以上も買い気配を上げ続け初値は2547円(同69%高)

 6月26日に新規上場となったエータイ<369A>(東証グロース)は、永代供養墓を中心とした寺院コンサルティング事業を行い、公開価格は1510円。朝の取引開始から2時間以上も買い気配を上げ続け、午前11時13分に公開価格を69%上回る2547円で初値をつけた。その後2967円(公開価格の96%高)まで上げ、13時現在は2760円(同83%高)前後で売買されている。

 2025年8月期の業績予想(個別・会社発表)は、売上高が28億55百万円(前期比20.2%増)、営業利益が7億28百万円(同43.9%増)、経常利益が7億6百万円(同39.2%増)、当期純利益は4億35百万円(同46.4%増)。新規契約寺院の獲得については、15寺院との契約を獲得できる状況にある。25年4月末時点で開苑を予定している寺院は、5月に2寺院、6月に1寺院、8月に2寺院を見込んでいる。
 
 同社は、「ポジティブな超高齢社会を創造する」をビジョンとして、その達成に向けて「みんなの未来を安心とワクワクで満たすサービスを提供する」をミッションに掲げ、寺院が提供する新たなお墓の形である永代供養墓を中心とした寺院コンサルティング事業を行っている。

 永代供養墓とは、墓地の利用者に後継者がいなくても寺院が永代に渡り供養・管理を行う墓地。現在、寺院においては、檀家制度の崩壊、従来のお墓・供養のあり方に対する人々の価値観の変化、社会資源としての寺院の役割低下等の諸要因により、財務基盤の弱体化が進み、その存続が危ぶまれる状況にある。また、墓地の利用者においては、先祖供養に対する価値観の変化、核家族化の進行・未婚率の上昇、檀家制度への懐疑等により、代々受け継いできた先祖の墓を守ることができなくなるという墓地の継承が深刻な課題となっている。同社は、これら課題を解決する手段として「永代供養墓募集代行業務」を提供している。

 この「永代供養墓募集代行業務」のビジネスモデルは、永代供養墓のデザイン設計から、墓地の利用者への広告宣伝、墓地のご案内、メンテナンス、契約事務等の全てを同社のコスト負担で実施し、同社は墓地の利用者が支払う成約額から募集代行手数料を受け取るモデルとなっている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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