AB&Company、配当方針を見直し増配へ、株主優待も刷新、美容室SENSEを子会社化

■1株60円配当に修正、株主優待にドライヤー追加

 AB&Company<9251>(東証グロース)は9月17日、配当方針の変更、配当予想の修正(増配)、および株主優待制度の変更を発表した。同社は株主への利益還元を経営の重要課題と位置づけており、資本構成の最適化を踏まえて還元方針を見直した。従来の「配当性向30%基準または直近実績の高い方」から、「配当性向50%基準または1株当たり60円の高い方」へと基準を改定し、進行期(2025年10月期)から適用する。これにより、期末配当予想は従来の28円07銭から60円00銭へ増額修正された。

 株主優待制度についても見直しを行い、株式保有数に応じた内容を段階的に拡充した。変更後は100株以上200株未満保有で7,000円相当の割引券(購入条件あり)、200株以上500株未満で10,000円相当、500株以上600株未満で20,000円相当の優待券、600株以上では20,000円相当の優待券または26,000円相当のオリジナルドライヤーが選択可能となる。優待内容はいずれも自社オンラインストアで利用できる仕組みであり、費用負担の一定削減効果も見込まれる。同変更は2025年10月31日基準日から適用される予定である。

■レベニューシェア型美容室展開のSENSEを100%取得

 さらに同社は同日、株式会社SENSE(東京都千代田区丸の内)の全株式(300株)を取得し、連結子会社化すると発表した。SENSEは美容師とのレベニューシェア型ヘアサロンを全国89店舗展開し、黒字経営と迅速な出店拡大を実現してきた企業である。同社はこれまで1,000店舗超の運営で培ったノウハウを活かし、資本提携を通じて業界全体の変革と企業価値の向上を図るとしている。株式譲渡の実行日は9月26日を予定しており、連結業績への影響は軽微と見込んでいる。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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