Def consulting、トレジャリー戦略をETHへ転換、国内初の上場企業が採用

ビジネス 万年筆 メモ

■市場競争の激化を回避、次世代経済圏の成長を取り込む方針

 Def consulting<4833>(東証グロース)は9月17日、取締役会において、8月25日に発表した「ビットコイントレジャリー事業」の方針を転換し、対象資産をビットコイン(BTC)からイーサリアム(ETH)に切り替えると公表した。同社は市場の急速な変化とイーサリアム経済圏の高い将来性を踏まえ、株主価値の最大化を目指す戦略的決断と位置付けている。国内ではイーサリアムを本格的にトレジャリー資産とする上場企業が存在せず、同社は先行者優位を確立する機会と捉えた。

 方針転換の背景には、ビットコイン市場での競争激化に加え、イーサリアムが分散型金融(DeFi)やNFTなど次世代インターネット経済圏を支える「デジタルオイル」としての性質を持ち、単なる価値保存に留まらず成長経済圏の果実を享受できる点がある。さらに、米国での現物ETF承認を契機に世界的な機関投資家の資金流入が進んでおり、ネットワーク利用増による供給減少というデフレ資産的特性も高く評価した。同社は単なる追随者ではなく市場創造者を目指し、日本初のイーサリアムトレジャリー上場企業として独自の地位を築く考えである。

 今後はドルコスト平均法など規律ある手法で段階的にイーサリアムを取得し、最高水準のセキュリティで管理する。加えて一部資産をステーキングに活用し、キャピタルゲインに加えインカムゲインも追求して収益基盤を強化する方針だ。進捗状況は適時開示や公式HPで透明性を確保し、投資家に報告する。現時点で業績への具体的影響は未定だが、中長期的な企業価値向上につながると見込んでいる。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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