ReYuu Japan、abcとビットコイン財務戦略で基本合意、最大150億円保有を計画

■「ハイブリッドトレジャリー戦略」一環として収益多様化を推進

 ReYuu Japan<9425>(東証スタンダード)は9月17日、暗号資産の取扱開始を正式決定するとともに、abc<8783>(旧GFA)(東証スタンダード)とビットコインを活用したトレジャリー戦略に関する業務提携に向けた基本合意を締結したと発表した。同社は9月9日の取締役会で最大150億円規模を上限とする段階的なビットコインの保有方針を決議しており、レンディング等を通じた金利収入の確保や一部売却による利益実現を視野に入れている。今回の開示は、当初の判断を改め、合意締結を契機に適時開示へ踏み切ったものでもある。

 同戦略は、abc社が提唱する「ハイブリッドトレジャリー戦略」の一環であり、法定通貨や株式と暗号資産を組み合わせ、財務の柔軟性と収益多様化を図る仕組みとされる。ReYuu Japanはその中核であるビットコインの蓄積と活用から着手する方針で、資金調達や運用体制の設計、実務ノウハウの補完においてabc社の支援を受ける。これにより、戦略の実行速度を高め、リスク管理や運用規律を確立する狙いがある。

 基本合意の枠組みでは、ReYuu Japanの新株予約権の一部をSoul Ventures Holdingsグループへ譲渡することを前提に、関連会社のSoul Capital Partners Limitedと協議しつつ戦略を具体化する。abc社は資金調達や運用設計で支援し、成果として生じる売却益の50%を収益分配として受け取る予定である。同戦略は新設子会社を通じて実行され、10月にも初回のビットコイン取得を見込むが、非拘束的合意であり、外部要因によって中止の可能性も残されている。業績への影響は当面軽微とされる。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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