Jトラスト傘下の日本保証、山陰合同銀行と包括保証契約を締結、海外不動産購入ローンを対象に初の地方銀行連携
- 2025/10/3 09:09
- IR企業情報

■2025年10月末から保証業務を開始、最大3億円融資に対応
Jトラスト<8508>(東証スタンダード)傘下の日本保証は9月10日付で、山陰合同銀行<8381>(東証プライム)と海外不動産購入ローンに関する包括保証契約を締結したと発表した。これにより同社は2025年10月末から、山陰合同銀行が取り扱う「海外不動産購入ローン」に関する保証業務を開始する予定である。地方銀行との包括保証契約は同社にとって初の事例となり、保証事業拡大の新たな取り組みとなる。
同商品は、米国ハワイ州およびカリフォルニア州の不動産購入を目的とした資金を融資するもので、購入資金や借換資金に対応する。融資金額は100万円以上3億円以内で円建て、最長35年の契約期間に加え、5年の元金据置期間も選択可能とした。利用者は居住用や別荘用としての活用だけでなく、投資家による分散投資の一環としても利用できる設計となっている。山陰合同銀行のブランド力と日本保証の与信審査ノウハウを組み合わせることで、顧客の幅広い資金ニーズに対応する体制を構築する狙いがある。
日本保証は不動産関連の保証事業に注力し、保証残高拡大を重点施策に掲げている。今回の提携によって保証残高のさらなる積み上げが期待され、今後も提携金融機関の特性と同社のノウハウを融合させることで、顧客への金融サービスの向上や多様なニーズへの対応を進める方針である。保証ビジネスを基盤とした事業拡張が加速する中、地方銀行との初の連携は今後の展開に注目が集まる。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)