ヒーハイスト、京都発ロボット団体『KyoHA』参加、国内産業強化へ

■早稲田大や村田製作所などと連携、日本のロボティクス基盤再構築

 ヒーハイスト<6433>(東証スタンダード)は10月2日、日本のヒューマノイドロボット産業の再興を目指し設立された一般社団法人「KyoHA(京都ヒューマノイドアソシエーション)」に参画すると発表した。KyoHAは、早稲田大学、テムザック、村田製作所、SREホールディングスが中心となり、京都を拠点に設立された新団体である。米国や中国の企業が先行するヒューマノイド開発に対し、日本の技術力を結集し、産業基盤を再構築することを狙いとしている。

 設立の背景には、自然災害や労働力不足といった国内課題の深刻化と、それに伴うロボティクスへの期待の高まりがある。特に人間に近い動作性能を持ち、極限環境で活動可能なヒューマノイドロボットは、社会の持続性を支える次世代システムとして注目を集めている。しかし、AIやソフトウェアの進展に比べ、ハードウェアの国産開発体制や統合的な産業構造は未整備であり、こうした課題解決のために京都での産業連携が打ち出された。

 ヒーハイストは直動機器、精密部品加工、ユニット製品の事業を展開し、世界初の転がり案内による球面軸受を開発した実績を持つ。同製品はロボット関節に採用されており、同社は今後さらに高性能化を進め、ヒューマノイド分野での貢献を目指す。KyoHAへの参画を通じ、国内企業との技術連携を強化し、日本発のロボティクス産業再興に寄与していく考えである。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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