グリーンエナジー&カンパニー、京都府で「福知山土師蓄電所」を設立、全国蓄電網構築を加速

■霧島・印西に続き関西エリアへ展開、出力1,999MW・容量8,000MWhの蓄電所新設

 グリーンエナジー&カンパニー<1436>(東証グロース)は10月9日、再生可能エネルギーの安定供給と有効活用を目的に、京都府福知山市で「合同会社福知山土師蓄電所」を設立したと発表した。同社が出資・運営する新会社は、系統用蓄電池を活用した電力安定化事業を担い、霧島蓄電所(九州)および印西蓄電所(関東)に続く国内3拠点目の施設となる。定格出力は1,999MW、定格容量は8,000MWhで、電池方式にはリン酸鉄リチウムイオン電池を採用する。

 同プロジェクトは、同社が掲げる長期ビジョン「サステナグロース2035」における重点施策「ストック売上比率の向上」に対応するものだ。自社所有による蓄電池の分散配置を通じて、系統の安定化や電力需給の平準化を図るとともに、安定収益を生むストック型事業の拡大を進める。再生可能エネルギー導入が拡大するなか、電力系統の安定確保が急務となっており、同社は蓄電池を社会インフラの一部として整備する方針を明確にした。

 同社は、これまで培ってきた太陽光発電およびグリーンエネルギー開発の実績を基盤に、全国の蓄電池を統合的に運用する「グリーン・アグリゲーター構想」を推進している。今後は、関西をはじめとする全国各地に蓄電所を展開し、再エネの安定供給と地域分散型エネルギー社会の実現を目指す方針だ。同社は引き続き、系統用蓄電池事業を成長軸に据え、持続可能なエネルギー社会の構築と企業価値の向上を両立させるとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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