大日本印刷、完全自動運転領域でチューリングと資本業務提携、レベル5実現へ協業加速
- 2025/11/17 12:45
- IR企業情報

■AI方式の自動運転に対応したHMIやセキュリティ技術を共同開発
大日本印刷(DNP)<7912>(東証プライム)は11月17日、完全自動運転技術の開発を進めるTuring株式会社(チューリング)と資本業務提携を締結したと発表した。カメラが取得するデータのみでAIが走行判断を行う「レベル5」の自動運転領域におけるデータ学習や関連製品・サービスの共同開発を推進し、自動運転市場の発展に寄与する。モビリティ関連事業を注力領域とするDNPは、自社の高セキュリティな情報処理技術や仮想空間生成技術を活かし、自動運転分野へ本格参入する狙いを掲げる。
自動車産業は「CASE」に象徴される技術革新が急速に進展し、とりわけ自動運転ではルールベース方式からAI方式への転換期を迎えている。DNPとチューリングは、次世代ヒューマンマシンインターフェース(HMI)の共同開発、走行データの信頼性向上に向けたセキュリティ技術の連携、仮想交通環境を活用したAIモデルの開発、学習データの収集・運用支援などを推進。両社の技術融合により、完全自動運転の社会実装を支える基盤構築を図る。
DNPは今回の提携を通じ、少子高齢化に伴う移動弱者問題や物流の人手不足など国内の社会課題解決にも取り組む考えを示す。さらに、現実世界を認識して自律行動するフィジカルAIを活用した次世代モビリティにも対応し、スマート社会実現への貢献を目指す。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)























